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【セCS】なぜ巨人は大貫を打ち崩せなかったのか 打線がハマったDeNAの〝データ術式〟

東スポWEB 2024年10月18日 5時10分

巨人は17日のCSファイナルステージ第2戦でDeNA戦(東京ドーム)に1―2で敗戦。初戦から連敗を喫し、1勝のアドバンテージを含み1勝2敗となった。阿部慎之助監督(45)も散発5安打に終わった打線の貧打と決定力不足に頭を抱えたが、この日はDeNA側の術中にまんまとハメられてしまっていたようだ。

この日も打線が眠りから覚めることはなかった。零封負けから一夜明けた2戦目も、相手先発・大貫の前に中盤まで手も足も出ず。初回は丸、オコエ、中山が3者連続で空振り三振に倒れると、2、3回のチャンスでも無得点に終わった。6回に岡本和が一時同点となる中前適時打を放ったが、7回2失点と好投した菅野がオースティンに許したソロが決勝打となった。

阿部監督は「何言ってもしょうがないんで、明日まず1個勝てるように。何とかみんなで打破しないといけないし、俺がここで文句言ったってやるのは選手だしね。俺が代打でいきたいぐらいだけど」と〝阿部節〟でボヤくほかなかった。

打線の主軸を担う吉川が故障離脱中とはいえ、あまりにも苦しい戦いが続く巨人打線。完敗を喫した大貫には今季2度の対戦で1勝を挙げながら、防御率1・80と苦しめられた相手だった。さらにこの日の大きな敗因としてチーム内から上がったのが「DeNA側のデータ戦略にハメられた」というものだった。

チーム関係者は「今日の大貫はアウトコースにカットボールやスライダーをバシバシ投げていた。あれはシーズン中にはなかった攻め方だったから、打者の頭の中のイメージになかったのではないか」と推測。実際、この日は外角低めのカットボールを見送ってストライクとなる場面も多く、投手有利のカウントに持ち込まれるケースが少なくなかった。

それだけに「あそこはコンタクトミスしやすいコースだからどうしても様子を見てしまう。まんまと向こうの術中にハマッてしまったとしか言いようがない」(同)と険しい表情だった。

戸郷、菅野と2枚看板が先発した試合を立て続けに落とし、窮地に追い込まれた巨人。CS突破の足掛かりをつかむことはできるのか――。

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