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【楽天】2度目の〝緊急登板〟三木監督ににじむ悲哀…前回も平石監督解任の逆風の中就任

東スポWEB 2024年10月18日 6時0分

楽天の第11代監督に就任した三木肇新監督(47)が17日、楽天モバイルパーク宮城で会見を行った。

3年連続のリーグ4位から巻き返しを図る来季、2020年以来5年ぶり2度目の指揮を執る三木監督は「野球をしてきた者として、重々名誉なことは承知しています。自分自身の想像をはるかに超えた決意と強い覚悟で今います。選手とファンの方とワンチームで戦いたい」と抱負を語った。

前回の20年に続いて逆風の中での緊急登板。当時は楽天初の生え抜き指揮官に就任した平石洋介監督が前年最下位からチームを貯金3の3位に押し上げたが、1年契約満了による退任を余儀なくされた。

当時、石井一久GM(現シニアディレクター)は「バントやスクイズなどの精度、サインミスの多さや走塁を含めた意識改革が改善しきれなかった」と課題を指摘し「中長期的に優勝を狙えるチームづくり」の適任者として白羽の矢を立てられたのが三木監督だった。

しかし、30代で就任して一定の結果を残した球団初の生え抜き監督を1年で見切りをつけた球団の姿勢には、地元ファンからも強い批判が巻き起こった。そして歴史は再び繰り返され、限られた戦力を率いて球団初の交流戦優勝を果たし、終盤までCS争いを展開した41歳の1年生監督をまたも1年で切り捨てる格好となった。

森井誠之社長(50)は「今江監督に1年間指揮を執っていただいたことには本当に感謝しております。交流戦に関してはタイトルを取っていただいて、20周年に花を添えていただきました」と感謝の意を口にした。一方で、第2次三木政権誕生の経緯については「パ・リーグという点においては負けが込んでしまった。現状の否定というよりは〝よりいいものを〟ということで、ファームで指揮を執られていた経験豊富な三木監督にお願いしようという結論に至りました」と苦しい論理で説明した。

創設から20年が経っても毎年のように10月の人事問題で揺れるイーグルス。2度目の就任会見でも逆風の中に立たされた三木監督には、悲哀もにじんでいる。

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