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【新日本】海野翔太〝ブーイング=大物〟証明へ IWGP戦線へ決意「棚橋さん本人から、翔ちゃんに託したよと」

東スポWEB 2024年10月19日 5時5分

新日本プロレスの海野翔太(27)が、IWGP世界ヘビー級王座(現王者はザック・セイバーJr.)戦線出撃に秘める決意を明かした。

海野は14日両国国技館大会でベルトを奪取したザックのもとに現れ挑戦を表明。SANADA、NEVER無差別級王者・鷹木信悟も挑戦に名乗りを上げる中、会場からは海野にだけ大きなブーイングが巻き起こり「帰れ」というヤジも飛び交った。

厳しい評価と現実を突きつけられた格好の海野だが、決して悲観はしていない。「正直な感想はめちゃくちゃ悔しかったですね」と言いつつも「『何も実績残してないのに挑戦するな』『引っ込め』という意味だったと思うんです。でも、それは叱咤激励というか、期待を込めての裏返しの意味のブーイングだと、いいようにとらえてます。あの場に出て行って、無反応が一番嫌だったんですよ。みんなの感情が出た、価値の高いブーイングをたくさんいただいたのかなと」と、ポジティブに受け止めた。

ザックには今夏のG1クライマックス公式戦で勝利を収めており、王者からも挑戦者として認める言動があった。また両国大会では長年にわたって団体のエースとして活躍した棚橋弘至が、2026年1月4日東京ドーム大会での引退を表明。海野は「控室で棚橋さん本人から『翔ちゃんに託したよ』と言っていただいて、ここで行動しないとダメだなとすごく感じていたので」と、最高峰王座戦線出撃に秘める思いを明かす。

大混戦のIWGP戦線はまずザックが20日(日本時間21日)の英国・ロンドン大会でSANADAとのV1戦が決定済み。その後の流れに関してはくじ引きの結果、11月4日大阪大会で海野とSANADA、ザックと鷹木のシングル戦がそれぞれ組まれ、ロンドン決戦の勝者の試合がIWGP世界王座戦として行われることになった。

つまり海野がIWGPに最短でたどり着くには、ロンドン決戦でSANADAがベルトを奪取する必要がある。「ザックとやりたい気持ちもありますけど、一番欲しいのはIWGP世界ヘビーなんですよ。相手がザックだろうがSANADAさんだろうが、あのタイトルを本隊で巻きたいんです。棚橋さんに『安心して引退できる』と言っていただけるように、本隊を活性化させないといけないと思っているので。どういう形であれ、全力であのベルトを取りにいきます」と闘志を燃やした。

思い起こせば棚橋も内藤哲也もオカダ・カズチカも、絶対的な存在になる以前はファンからブーイングを受ける時期を経験している。「実績も結果も残してない以上、何を言っても仕方ない。がむしゃらに貪欲にベルトに執着して戦い続けるだけですよ、今は。これからつらいことばかりだとは思います。でも、それすらも跳ねのけて、最後はリングの真ん中で笑っててやるって。それがモチベーションにもなりますし、頑張れるようなお客さんからの声援もいただいてますので」。

新時代のエースを名乗る海野は、この試練を乗り越えることができるのか――。

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