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【阪神】藤川新監督に背水の若虎が俊足アピール V逸今季は盗塁数が半減

東スポWEB 2024年10月19日 6時5分

虎の機動力は復活するか。阪神・藤川球児新監督(44)が18日に宮崎でのフェニックス・リーグを視察。DeNA戦(ひむか)に途中出場した育成1年目の福島圭音外野手(23)やドラフト3位ルーキーの山田が盗塁を決めるなど、新指揮官に俊足をアピールした。

11安打8得点で勝利したとあって、藤川監督は「(野手は)最高ですね。正直言うことがないというか」とニンマリ。その上で「福島は走りづらいタイミングとか関係なくスタート切ってセーフになったり。山田も何かしようとしてるというのを塁に出て感じさせてもらえる。その動きが非常に活発だったし、全体が変わる」とうなずいた。

さらに「自分を高めていって、それが集合体になるのが一瞬ブワーッと見えたので。すごく勢いを感じた」といい「それがチーム全体として、これから化学反応を起こしてくれるのか楽しみですね」と期待を込めた。

岡田彰布前監督(66)が率い、リーグ優勝を果たした昨季は79盗塁でリーグトップの成績を残した一方で、今季はリーグワースト2位の41盗塁にとどまった。得点力をアップさせるためにも、再び足も存分に使っていきたいところだ。

盗塁を評価された福島は「藤川監督も見に来てくれていて。春のキャンプで走れないという印象があったと思うので、なんとかアピールしたかったです」と振り返った。昨春のキャンプでは育成ながらも、中盤から一軍メンバーに抜てきされた。しかし、その後は「走ることに関してはうまくいかなかったり、ムダな動きが増えたり。この1年悪いことばっかりだった」と肩を落としたように、思うような活躍を見せられず支配下登録を勝ち取れなかった。

それでも、5月3日に甲子園で行われた二軍戦では延長10回に盗塁を決めるなど、持ち味を発揮する場面もあった。「ああいうシビれる場面で走らなくちゃいけないと思う。今年と来年が勝負だと思うので、悔いがないようにやっていきたいです」と言葉に力を込めた。

新監督の下、再び機動力野球を見せつけるためにも、走力が自慢の若虎がキーマンとなるかもしれない。

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