メッツがドジャースに一矢報いた。１８日（日本時間１９日）のリーグ優勝決定シリーズ第５戦は打線が１４安打と奮起して１２―６と大勝。対戦成績を２勝３敗とし、ロサンゼルスに場所を移して２０日（同２１日）の第６戦に持ち込んだ。
チームリーダーのフランシスコ・リンドア内野手（３０）は三塁打を含む２安打１打点と気を吐いた。初戦で７回を２安打無失点に封じられたフラーティに対し、この日は３回までに８安打８得点を浴びせて攻略してみせた。ホームでの連敗に「信念がないならここにいるべきではない」と悲壮な覚悟でチームを鼓舞していたリーダーは「我々はやるプランを実行した。ピート（アロンソ）のホームランで勢いがつき、維持し続けた。みんなを信じることだ。このような状況に追い込んだのは僕ら自身なんだからそこから抜け出さないといけない」と巻き返しを誓った。
互いにＭＶＰ候補に挙げられるドジャース・大谷翔平（３０）のことも意識している。米メディア「ドジャーブルー」のスコット・ゲイルマン氏によると、リンドアは多大な敬意を抱いているという。「彼のシューズは素晴らしい。かっこいいスパイクを履いている」とまずスパイクをほめ「自分の殻を破る努力を尊敬している。大きなプレッシャーとたくさんのカメラが向けられてきましたが、大きくなりすぎず、道を進み続ける能力は素晴らしい。同じユニホームを着ているかどうかにかかわらず、仲間を尊敬しているように感じる。ここまで優れた選手を見るのは楽しい」と技術のみならず、人間性も絶賛している。
ともに先頭打者を務め、長距離砲でもある。リーグを盛り上げた２人のスーパースターが、いよいよ雌雄を決する時が来た。