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【セCS】坂本勇人の〝スクイズ生還〟につながったDeNA梶原の「守備位置」

東スポWEB 2024年10月20日 5時0分

【新鬼の手帳・伊原春樹】セ・リーグのCSファイナルステージでDeNAに3連敗を喫し、崖っぷちで迎えた優勝チームの巨人が19日の第4戦で意地を見せて4―1で競り勝った。

勝敗を分けたポイントは1―1の同点で迎えた7回裏一死一塁の場面。坂本が左前打で出塁して中山が打席に入った時のDeNAの右翼・梶原の守備位置だった。

打球が外野の間を抜ければ一走・坂本が一気に本塁に生還する可能性もあると考えたのか、梶原はかなり深めの守備位置をとっていた。だが、打者は長打の可能性の低い中山である。しかも東京ドームはそんなに広くない球場だ。中山は一、二塁間を破る右前打で、坂本は一気に三塁まで進塁したが、もしも梶原が前めに守備位置をとっていたら三進できただろうか。

一死一、三塁となった後、岸田が初球、セーフティースクイズを決めて巨人が勝ち越したが、一、二塁のシチュエーションであったならば巨人の作戦面での幅も限られていた。走者を三塁まで進めてしまったことで巨人ベンチに攻撃面で多くの選択肢を与えてしまった。

さらにダブルスチールを決められて一死二、三塁となった後、長野の一ゴロをオースティンが本塁へ悪送球したが、この守備もお粗末すぎた。正面で捕球してきちんとステップして投げればどうってことのないプレーだ。

巨人はダブルスチールやセーフティースクイズなどスモールベースボールをしっかり決めた。1つ勝ったことでムードがガラッと変わることもあるだけにCSファイナルステージの行方は分からなくなった。(本紙専属評論家)

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