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〝人食いバクテリア〟の予防策を教えてください 健康な人でもまれに劇症型発症

東スポWEB 2024年10月20日 10時10分

【病院通いになる前に健康寿命を伸ばす! プレメディカルケア】

スポーツトレーナー・永井正彦氏が、実際の相談事例をもとに解説する健康アドバイス企画。今回の相談は“人食いバクテリア”の感染予防についてです。

【お悩み】人食いバクテリアが怖いです。手のささくれ程度でも感染の恐れがあるそうで…。(60代男性)

【アドバイス】手のケアだけでなく、足のケアも定期的に行ってください。

【解説】職業柄、手によく傷を負ってしまうという、車の整備工場で働いている男性からの相談でした。

“人食いバクテリア”とも呼ばれる劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、手足の壊死を引き起こして死に至ることもあります。基礎疾患を持つ人は発症リスクが高いと言われていますが、健康な人でもまれに劇症型を発症することがあります。

依然不明なことも多い病気ですが、予防策のひとつとしてやってみてほしいことは手と足のケアです。

手は手洗いや爪切りが習慣になっている人は多くいますが、足を洗ったり、足の爪を定期的に切ったりといったケアは意外とおろそかです。特にご年配の方の足を見ると爪が固まっていたり、壊死していたり、水虫のまま放置していたり、ばい菌が入りやすい状態のままになっているなど、足のケアが行き届いていない傾向があります。

足首から足裏にかけても毎日きちんと洗う。足の爪は2週間ぐらいで伸びるので、最低でも2週間に1回は足の爪を切る。体が硬くて足の爪を自分で切れないのであれば、皮膚科で切ってもらう。

足裏の感覚は加齢によってだんだん鈍くなり、足裏の機能が落ちてくると爪が生えなくなっていることもあるので、定期的なケアを心がけてください。

手と足のケアは、人食いバクテリアにかかわらず、様々な感染症対策や病気予防にもつながります。

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