ワールドシリーズ出場に王手をかけているドジャースの中でキケ・ヘルナンデス(33)が存在感を見せている。ユーティリティープレーヤーの巧打者はここまで打率3割4分6厘、9安打、2本塁打、4打点と勝負強さを発揮し、ポストシーズン7試合のうち5試合でマルチ安打を放っている。
チームメートのマンシーは「特定の瞬間に力を発揮できる選手がいる。彼は常にその1人。キケは10月に特別な存在で、だからこそチームにいる。何かをしてくれると期待し、彼はそれをやってのける」と舌を巻くが、秘密は前夜のイメトレにあるという。
Kヘルナンデスは「試合前日の夜によくイメージングをします。試合中に考えられるあらゆるポジション、あらゆる状況に自分を置こうとする。相手投手陣の全員に何度も勝利する自分をイメージします」と「ドジャーネーション」などに明かしている。結果が伴ってくることで「それが自信につながっている。プレーを次のレベルに引き上げたと確信できる」と好循環が生まれている。
過去3度のポストシーズンでいずれも打率3割4分以上を記録し、2020年のブレーブスとの優勝決定シリーズ第7戦では同点本塁打を放ってワールドシリーズ進出に貢献した。今年も短期決戦に欠かせない男となっている。