女子プロレス「エボリューション(エボ女)」のChiChiが、初の勲章を手にした。
センダイガールズ(仙女)の若手主体「じゃじゃ馬トーナメント」決勝戦(20日、東京・新木場1stRING)で、スターダムのさくらあやと対戦。序盤から激しい攻防が繰り広げられた。
エプロンからのランニングキックをキャッチすると、ChiChiはそのままブレーンバスターで場外に投げ捨てる。さらに客席に叩きつけ「スターダムの戦いは、そんなもんかよ!」と髪をつかんで挑発だ。
直後、この言葉に怒りをあらわにしたさくらから猛攻をくらい、その後は苦しい時間帯が続いた。鉄柱に激突させられ、顔面ウオッシュ、サッカーボールキックを浴びせられる。
何とかビッグブーツ、卍固めで突破口を開こうとするが、さくらのプランチャを浴びてグロッギー状態に。さらにハイキックを浴びせられ、大の字に倒れ込む場面もあった。
それでも気合でリングに立ち続け、根性で張り手合戦を制すと、スピンキックで応戦。最後は師匠の全日本プロレス・諏訪魔譲りのバックドロップ2連発で激闘を制した。くしくもデビュー初勝利を挙げたのが昨年10月のスターダム主催興行で、初の勲章を手にした試合もスターダム勢が相手となった。
第1回大会覇者の松本浩代から優勝旗を授与されたChiChiは「これでエボリューションの所属選手、2分の1がじゃじゃ馬トーナメント優勝者となります。できたばかりの小さな団体なんですけど、今一番勢いのある団体なんじゃないですかね!」と胸を張った。
初出場した昨年大会は準決勝で同じエボ女のZONESに敗北。そのZONESが優勝を飾り、悔しい思いをした。雪辱を果たしたChiChiは、早くも2つ目の勲章取りに動く。「仙女にジュニアのベルトありましたよね? 私が優勝したので、それを狙う権利があると思っていいですか、仙女さん?」と呼びかけ、空位の仙女・ワールドジュニア王座をかけてYUNAと対戦することが濃厚になった。
23日のエボ女・新木場大会ではZONESと組み、スターダムのさくら、HANAKO組と対戦する。「けちょんけちょんにしてやるんで。よかったら見に来てください」。昨年11月、天咲光由に5分43秒で敗れた屈辱は忘れていない。再び業界盟主にその名を知らしめる。