Infoseek 楽天

【新日本】タイチ 王座戦線復帰へ…背中押した2人の人物「こんなこと言ってる場合じゃないなと」

東スポWEB 2024年10月21日 7時0分

新日本プロレスの11月4日エディオンアリーナ大阪大会でIWGP・GLOBALヘビー級王者デビッド・フィンレー(31)に挑戦するタイチ(44)が、再起にかける思いを明かした。今夏のG1クライマックス出場を逃して一時は引退も頭をよぎったが、難病と闘った義兄や、9月に28歳の若さで現役を引退した大相撲の元大関貴景勝の姿を見て一念発起。来年1月4日東京ドームの主役取りも見据えている。

タイチは今夏のG1出場者決定トーナメントで敗退し、連続出場が「5」でストップ。一時は「新日本プロレスに俺の居場所はなくなったかもしれない」と意味深長な発言も繰り出していたが、14日両国大会でフィンレーに挑戦表明し、タイトル戦線に舞い戻った。

闘志をよみがえらせてくれたのは、8月末に死去した義兄の存在だ。余命宣告を受けながら、悪性リンパ腫と闘い続けた姿に背中を押された。「進退に関して思い悩むこともあった。でも、最後まで諦めないで亡くなっていった人を目の当たりにして…こんなこと言ってる場合じゃないなと。ここで俺が諦めてたら顔向けできないし、彼の気持ちも背負いたいなと」と、後ろ向きだった自分に決別した。

さらに9月に引退した貴景勝の言葉にも大きな刺激を受けたという。プロレス界随一の好角家は「もし今、俺が諦めて辞めた時に、貴景勝と同じように会見で『燃え尽きました』って潔く同じ言葉を言えるかなと思ったら、全然納得いっていない自分に気づいたんだよ。全く燃え尽きてないなと。『もういいや』って思ってたのは燃え尽きじゃなくて、逃げてた、諦めみたいな部分だったんだと思う」と発奮した。

再び立ち上がったからには、頂点を目指すしかない。団体最高峰のIWGP世界ヘビー級王座は現在、かつてのタッグパートナーのザック・セイバーJr.が保持している。「ザックと相対した時に『今のタイチだったら見たい』って思われる状況に持っていきたい。その切符のためにも、GLOBALが必要なベルトなのかなと」と、自身も王者となって堂々と目の前に立つプランを明かした。

IWGP戦線にはNEVER無差別級王者・鷹木信悟、海野翔太も参入している。それでもタイチは「俺がGLOBALを取った暁には、ザックと東京ドームのメインイベントで会いたいと思ってるしね。世界ヘビーを持っている人間に挑戦したいし、それがザックだったら一番いいかなという野望はあるね」と目を輝かせた。

「G1に出られなかった人間が東京ドームのメインに立ったら夢があるだろ?」。団体史上最大の〝下克上〟を目指し大阪決戦に挑む。

この記事の関連ニュース