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【スノーボード】北京銅の村瀬心椛 17歳・由徠との〝最強姉妹〟で抱く夢「言えば言うほど、近づいてくると信じている」

東スポWEB 2024年10月21日 11時4分

〝最強姉妹〟が抱く夢とは――。スノーボードの女子ビッグエアで2022年北京五輪銅メダルの村瀬心椛(19=TOKIOインカラミ)が単独インタビューに応じ、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪への思いを激白した。今季はW杯スロープスタイルの開幕戦で優勝し、五輪プレシーズンで最高のスタートを切った。妹で「戦友」と称する24年ユース五輪同種目金メダルの由徠(17=同)とも共闘し、悲願達成を目指す。

――世界の舞台で結果を残し続けることで、注目される機会が増えた

村瀬 有名になったんですかね(笑い)。でも、2年前の北京五輪で自分というよりも、スノーボードが有名になったのはうれしい。昨季はたくさん表彰台に乗れたので、もっともっとスノーボードが有名になって「今日ちょっとスキー場に行ってみようかな」という気持ちになってくれる人がたくさん増えてくれたらいいですね。

――スノーボードの普及活動にも意欲的だ

村瀬 ここ2~3年は地球温暖化で雪が少なくなってきて、スキー場がなくなってしまうことが増えている。環境の変化はしょうがない部分もあるけど、まだまだスノーボードは広まっていないと思うので、もっと広げていきたい。イベントにも参加していきたいし、昨季は6年ぶりに全日本選手権にも出場した。日本の大会だと特に勝たないといけないプレッシャーがあるけど、国内の大会にも出ていかないと見てくれる人や、やる人が減るだけで全然スノーボードが広まらないと思う。どんどん普及に貢献していきたいです。

――スノーボードの普及には、自身が競技で結果を残すことも重要になる

村瀬 やっぱり結果を出して、ニュースなどで取り上げてもらうことも大事だと私は思っている。そういう存在になれるように、精いっぱい頑張りたいなと思います。

――競技に取り組む上で、妹の存在はどう映っている

村瀬 昔は姉妹でのケンカも多かったけど、今は私が19歳になって海外に行ったりして、一緒にいる時間が減ってきたので、ケンカをすることはなくなってきたし、ケンカをしてもすぐ仲直りできる存在になりたい。妹も最近は私に寄り添って話を聞いてくれるし、妹がいなかったら私はここにいないと思うので、やっぱり妹の存在はすごく大きい。姉妹だからこそ言えることもあって、周りの人にはなかなか言えないことも、妹とだったら向き合って話し合ったりすることもできるので。

――妹が一番のライバルと以前に話していた

村瀬 他の人をライバルにするよりも、妹は一番近くで見ているので、私は妹をライバルとして見ている。お互いでちゃんと高め合って、私たち2人の目標、夢に向かって一緒に進めたらいいですね。

――一緒に世界選手権や五輪でメダルを取る

村瀬 そうですね。夢ですね。

――今後の目標は

村瀬 2年前の北京五輪は銅メダルだったので、ミラノ五輪は金メダルを獲得したいし、妹と一緒にかっこいいライダーになれるように練習していきたい。私は夢や目標は言えば言うほど、夢や目標の方から近づいてくると信じている。五輪で金メダルを取るということを毎日意識しながら生活している。たくさん練習やトレーニングをしながらも、自分を追い込みすぎないように、私はスノーボードが大好きなんだという気持ちを忘れずにいたいし、トップに居続けたいです。(インタビュー・中西崇太)

☆むらせ・ここも 2004年11月7日生まれ。岐阜県出身。父の影響で4歳から競技を始める。18年5月に「Xゲーム」のビッグエアで史上最年少の13歳で頂点に立った。同年12月に右ヒザを骨折するも、19年12月にW杯初参戦。22年北京五輪ではビッグエアで銅メダルを獲得し、冬季五輪での日本勢最年少メダリストとなった。23~24年シーズンはW杯のスロープスタイルで2季ぶり2度目の種目別優勝を果たした。24年ユース五輪ビッグエアで優勝した由徠(ゆら)は妹。153センチ。

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