Infoseek 楽天

【ソフトバンク】尾形崇斗がオスナの”金言”活かし急成長「世界で戦える投手になりたい」

東スポWEB 2024年10月21日 11時4分

レギュラーシーズン後半戦で救援陣の一角としてブレークの兆しを見せたのがソフトバンクの尾形崇斗投手(25)だ。150キロ台中盤の力強い真っすぐを武器に、打者をねじ伏せる投球で勝利の方程式に食い込む活躍を披露。そこにはロベルト・オスナ投手(29)からの〝金言〟がある。7年目右腕はどのように今季を振り返り、今後の野球人生を見据えているのか、その胸中を直撃した。

──今季の投球を振り返った手応えは

尾形 投げている球自体はまだ納得してはいない。だけどスキル、フィジカル、マインドの3つがあったらマインドは手応えを感じてきている。そこが投げていてブレなくなってきたなと思う。

──7月に今季初昇格も8月に登録抹消となり、倉野投手コーチからはどんな課題を出された

尾形 スキル的なところで変化球が良くなかったので、それをちゃんと磨いてきてと言われた。それも自分の中ですごく必要だった。スキルはスキルですごく探求して、フィジカルは自分でプログラムをつくって。こっちの2つだけで自分は勝負して、元々メンタルはあるもんだと思ってたけど、あるだけで使えてはいなかった。今(全体のキャパシティーを10とすると)フィジカル6で、スキルが3、やっとメンタル1ぐらいになってる。これを増やし続けていければいいし、キャパの10が20にもなってくれればいい。

──オスナを師としているが、きっかけは

尾形 去年の6月に一軍へ行った時に、自分のブルペンの投球をオスナが後ろから見ていて『いい球投げるじゃん。君は俺が今やってるトレーニングについてこられると思うから一緒にやろうよ』と言ってくれて一緒にやり始めた。それに『シーズン中でも今日疲れてるからとかではなく、自分の3年後や5年後を見据えて、どういう投手になっていたいかをイメージしながらトレーニングを積んでいくんだ』と言われた。そこから自分もシーズン中でも置きにいくことなくチャレンジしたら、スピードも球の強さも変化球のキレもすごく良くなっていった。自分のフィジカルの基盤がそこからできてきたので、オスナがちょっときっかけをくれて自分のキーとなる存在だなって。

──ワールドクラスの投手になりたい

尾形 オスナというタイトルを持っていてMLBであれだけ投げてきた投手を間近で見られたので。千賀さんもそうですし、世界で戦える投手になりたいっていうのは去年ぐらいからすごく思っている。それを一日も忘れることはないし、今もどんなに打たれてもどんなに抑えても、いい結果が出てもそれは変わることがない。そのために毎日チャレンジしたり、それがあるから継続的にトレーニングできたり、マインドを探究したりとかできている。自分の中の根本になっている。

──後々は世界の舞台で戦いたい思いは

尾形 あります。後々というか、行けるチャンスがあれば必ず。アメリカの一番、この世界の中で一番レベルが高い野球で、自分のボールを勝負してみたいなっていう気持ちはすごくあります。

──英語の勉強もしている

尾形 今通勤が車で30~40分かかるので英語の聞き取り音源を流しながら。ちゃんと聞こうとかは思ってないけど、その環境に慣れるために。外国人選手とも積極的にコミュニケーションは取るようにしてます。

──休みの日は何をしている

尾形 温泉に行ってサウナと水風呂に入るのが好きで、それを繰り返して岩盤浴でちょっと漫画を読んだり。あとコーヒーを飲むのが好きなので、たまにだけどカフェに行ったり。でも、野球からあんまり離れないですね。結構離れた方がいいっていう人もいるけど、自分はあんまり離れられなくて。みんながゴルフやったりするような感じで自分は野球が趣味みたいな感じでもあるので。だから動画を見たりして変化球の新しいきっかけがあるかなとかっていうのを探したり。趣味でもあり、仕事でもあるみたいな。

──短期決戦に向けて

尾形 自分の役割としたら走者がいる場面とか、ここ一発で流れを変えたい場面で出番が回ってくる可能性があると思うので。そこで変わらずにというか、欲を出さずに投げていきたい。一番は流れを変える投球を展開して、チームに勝ちを運ぶようなボールを投げることが大事だと思う。

☆おがた・しゅうと 1999年5月15日生まれ、宮城県黒川郡富谷町(現富谷市)出身。右投げ左打ち、投手。背番号39。身長182センチ、体重82キロ。福島・学法石川高時に147キロをマークし注目を集め2017年育成ドラフト1位でソフトバンクに入団。着実に力をつけて20年の開幕前に支配下登録を果たし、6月23日の西武戦で一軍デビュー。22年にプロ初勝利を挙げると、23年には二軍で最多タイとなる16セーブをマークした。今季は再昇格を果たした9月から力強い直球を武器にして、13試合に登板し2勝0敗3ホールド、防御率2・31。

この記事の関連ニュース