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ギャラクシー9月度月間賞に「虎に翼」「新宿野戦病院」など 仲野太賀らダブルキャスト陣に二重の栄冠

東スポWEB 2024年10月21日 14時0分

放送批評懇談会が優れたテレビ、ラジオ番組や関係者を顕彰する「ギャラクシー賞」の9月度月間賞に、NHK連続テレビ小説「虎に翼」、フジテレビ系ドラマ「新宿野戦病院」など計4作品が選ばれたことが21日、同会から発表された。

虎に翼は2024年度上半期の朝ドラ。若手実力女優の伊藤沙莉が、日本初の女性弁護士・判事・裁判所長の女性をモデルにした「寅子」を演じて視聴者を引き付けた。新宿野戦病院は小池栄子と仲野太賀のダブル主演で、アジア有数の繁華街の新宿歌舞伎町の病院を舞台に、関係者や患者らの人間模様を描いた。

選評では、虎に翼について「モデルの人生軌跡の姿を借りて現代社会の格差や構造の矛盾、不条理といった問題へとつなげた。それらの疑念を果敢に訴えた脚本・吉田恵里香の覚悟ある姿勢、そしてその想いを見事に具現化した役者たちに拍手を送りたい。生硬になることなく、真っ当な人情ドラマとして成立させたことにも敬服」とその価値を挙げた。

新宿野戦病院については「ラスト2話の『コロナの次のウイルス』の取り上げ方が秀逸だった。コロナ禍の反省が生かされないまま新しいウイルスに対応する様子が『変われない日本』への痛烈なメッセージになった。トー横、ホストクラブ、キャバクラ、路上生活者、在留外国人など、新宿の今の空気を切り取っており、後々見ても貴重な作品になるだろう」と評価した。

両ドラマには、虎に翼で寅子の夫を演じた仲野のほか、父親役だった岡部たかし、大学学友役の平岩紙、再婚相手の継母役の余貴美子、法律事務所代表役の塚地武雅ら多数が出演した。こうした俳優にとって今回の月間賞は二重の喜びとなる。

ほかにテレビ朝日開局65周年記念ドラマ「終りに見た街」、NHKスペシャル「封じられた“第四の被曝”―夫はなぜ死んだのか―」も月間賞に選ばれた。

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