米プロバスケットボールNBAグリズリーズの河村勇輝(23)が、NBAの公式戦に出場可能な「ツーウェー契約」へ昇格した裏に、大エースのジャ・モラント(25)の存在があった。
河村は今夏にグリズリーズと無保証の「エキシビット10契約」を結び、キャンプに参加。プレシーズンマッチでは持ち前のパスセンスを存分に披露して、連日のようにアシストを量産した。猛アピールが認められ、NBAと下部Gリーグのハッスルを行き来しながらプレーできるツーウェー契約をついに勝ち取った。
米メディア「アスロンスポーツ」は、河村の電撃昇格の裏側を報道。「彼は他のどのNBA選手よりも小柄かもしれないが、招集されれば彼らに勝つだけのスキルを持っている」と実力に太鼓判を押した上で、オールスターに2度出場するなどチームで不動のエースであるモラントの猛プッシュがあったと指摘した。
「グリズリーズにとって彼がどれほど大きな影響力を持つかを考えると、誰もが彼を応援したがる。メンフィスのスーパースター選手、ジャ・モラントもその一人であり、彼は舞台裏で河村の最大の支持者だったと伝えられている」とモラントの進言もあったことが昇格の大きな要因になったと分析した。
今後はハッスルでプレーしながらグリズリーズでのデビューをうかがう形が既定路線だが「これはユウキにとって大きなチャンスだ。なぜならGリーグで良いプレーができれば、潜在能力を発揮してグリズリーズとのレギュラー契約に昇格できるかもしれないからだ」と早々にNBA本契約に切り替わる可能性を指摘。そして「ガード陣はモラント、ピッペン、マーカス・スマートで固められているが、負傷者が出れば、カワムラがすぐに呼び戻される。彼のプレーメイキングとシュートはGリーグでさらに披露されるだろう。彼は単なる目新しい存在ではないことをNBA界に証明する。彼は才能ある選手であり、そのパフォーマンスで同胞は誇りに思うだろう」と最高峰の舞台でスーパースターの階段を駆け上がると同メディアは予想した。
スーパースターのエースからも認められた河村。NBAデビューが今から待ち遠しい。