左手甲骨折でリハビリ中の巨人・萩尾匡也外野手(23)が22日にジャイアンツ球場で練習後、「JERA クライマックスシリーズ セ」ファイナルステージについて振り返った。
萩尾は9月29日のヤクルト戦(神宮)で左手に死球を受け、2日に「左第5中手骨頭骨折」と診断。離脱を余儀なくされた。だがCSファイナルS第4戦から〝円陣係〟としてチームを鼓舞し続けた。ある時はサングラスを掛けながら、またある時は江戸前スーシーズのマグロを背負い、頭にハチマキを巻いた姿でベンチへ。そんな姿にGナインも笑わずにはいられなかった。
この〝萩尾パワー〟も相まって巨人は第4戦&第5戦では白星を挙げ、「逆王手」に成功。だが昨夜行われた最終戦では2―3とまさかの逆転負け。日本シリーズ進出を果たすことはできなかった。「今だから言いますけど…複雑な思いでやってたんで。そこはやっぱり選手、プレイヤーとしてグラウンドに立っているのが1番ですし、ただその中でチーム勝つとやっぱりうれしさはあるんで、歯がゆさはやっぱりありました」と当時の心境を明かした。
日本シリーズ復帰に向け日々努力をし続けてきた背番号12。ギプスも当初の予定よりも10日早く取れたという。それだけに悔しさは一段と増した。「来年に向けてまた目標をもう1回作り直して、次は優勝の瞬間にグラウンドにいられるようにしたいと思います。(来年はCSに出る)しかないんで。見てて嫌な思いをするのはもういいです」と力強く語った。
ヤングGが来季、どのような復活劇を遂げるのか注目だ。