元フジテレビアナウンサーの渡邊渚さん（２７）がインフルエンサーとして本格稼働しそうだ２１日夜、自身のインスタグラムに〝ステマ規制〟に抵触しないよう「＃ｐｒ」をつけ、これまでの投稿内容から一変させた。体調不良やＰＴＳＤ（心的外傷後ストレス障害）を告白して心配されたが、第２の人生を歩み出した。
渡邊さんは２１日夜、インスタに「今日は急に寒くなったので、今季初のニットワンピを着て出かけました。ウエストシェイプされていてスタイルアップもできるワンピースで、着心地も抜群 デイリー使いにもぴったり」と投稿した。グレーのニットワンピースに身を包み、両手を頭部に当ててニッコリ。これまでの投稿は自身の体調不良に関する内容がほとんどだったため、一変した。そこには２０代ＯＬ向けファッションブランド名と「ｐｒ」がそれぞれ「＃」付きで添えられた。
古巣のフジ局員の話。
「〝企業案件〟だと思われます。企業が影響力のあるタレントやインフルエンサーに商品を使用してもらい、ＰＲするマーケティングです」
企業がタレントやインフルエンサーに対し、テレビＣＭではなくＳＮＳでＰＲを依頼する企業案件は近年、定着した。ただ、広告であることを隠してＰＲするステルスマーケティングが問題視され、昨年１０月から景品表示法違反で規制されるようになった。いわゆるステマ規制だ。企業案件には基本的に「＃ＰＲ」「＃ｐｒ」の明記が求められる。また、企業からＰＲの依頼がなくてもタレントやインフルエンサーが自発的に「＃ＰＲ」「＃ｐｒ」をつけるケースもある。
渡邊さんのインスタのフォロワー数は約２６・３万人（２２日現在）。一般的に１万人を超えるとインフルエンサーと呼ばれることが多いが、渡邊さんには〝フジテレビの元女子アナ〟の肩書まであり、その資格は十分あると言える。
渡邊さんは慶応大卒業後、２０年にフジに入社したがここ１年超、体調不良で療養して心配された。病名が明かされなかったため関心も呼んだ。今年８月いっぱいでフジを退社。１０月１日にはインスタでＰＴＳＤを患っていたことを告白し、その治療が終了したことを報告した。
その投稿では「やっと日常生活に不安がなくなって、笑顔で過ごせるようになりました」「これからは、自分のペースで、幸せを感じながらお仕事できればと思っています」などとつづっていた。
「インスタのプロフィル写真は渡邊さんの宣材（宣伝材料写真）で、慶応大時代から付き合いのあるカメラマンに撮ってもらったものです」（前出局員）
フジ退社後の活動が不明だったが、やはり表舞台で活動するのは間違いない。
「渡邊さんはアナ時代、愛らしいルックスで人気でしたが、人知れず肌荒れに悩んでいました。その対処法も知っている。だから今後、スキンケアを伝えたい意向を持っています」（同）
フジ在籍２０～２４年のうち１年超、療養して活動できなかった。不完全燃焼だっただろう。第２の人生の一歩目を小さく、しかし力強く歩もうとしており、古巣からはエールを送られている。