全日本プロレス22日の後楽園大会で、諏訪魔(47)と石川修司(49)の名コンビ「暴走大巨人」が復活した。
諏訪魔は自身の「デビュー20周年記念試合」に出場。「X」と組んで鈴木秀樹、近藤修司組と対戦すると事前に発表されていた。この「X」として登場したのが石川だ。今年1月に、福田剛紀社長への不信感から退団していたが、まさかの〝帰還〟に会場は興奮のるつぼとなった。
試合は暴走大巨人が、鈴木に合体技「境川」で連続ラリアートを決め、変わらぬ好連係を披露。だが、佐藤光留の呼びかけに呼応した選手たちが次々にリングインし、積年の恨みと感謝を込めた攻撃を諏訪魔に叩き込む。最後は諏訪魔が鈴木の人間風車で3カウントを聞いた。
試合後に行われたセレモニーでは、和田京平レフェリーや渕正信から花束を贈られ「もっともっと、全日本プロレスを盛り上げていきたいと思うので、今後ともよろしくお願いします」と万感の表情だった。
さらに復活した暴走大巨人には「石川修司が全日本に出るって大事件なんだから。本当に最後まで『ゴメン』って(断られていた)」と感謝を口にする。石川からは「大きな貸しなんで、一生をかけて返してもらおうと思います」と返された。
その後、取材に応じた諏訪魔は「暴走大巨人っていうのが一歩踏み出して〝再会〟という形になった。あの衝撃的な別れから一歩動いてよかったよ」と、かつてのパートナーに王道マットを再び踏ませたことを喜ぶ。
それでも退団の経緯を踏まえ「ただ、まだ再結成とは言えないよね。再会しただけ。今後は何があるかまだ分からない」とし「ファンが求めているのはあると思うのでね。そこは俺個人としては前向きにいろいろ考えながら、動いていこうと思う。石川選手との暴走大巨人の動きを模索していきたいね」と〝再結成〟に意欲を見せた。
20周年をきっかけに、止まっていた時間は動き出すのか注目だ。