謎の出馬断念報告の意味とは――。元衆院議員の宮崎謙介氏が22日、ユーチューブチャンネルでライブ配信し、兵庫県知事選(31日告示、11月17日投開票)に出馬を検討していたが、断念したことを報告した。
宮崎氏は同日、X(旧ツイッター)で突如「本日、私のyoutubeにて生配信。『【緊急配信】宮崎謙介の兵庫県知事の立候補について』。※決して出馬表明の会見ではございません。これまでの経緯や考えなどをお伝えします。ご興味のある方は是非。(ない方もどうぞ。)」と投稿し、SNS上をザワつかせた。
宮崎氏は配信冒頭で「真剣に立候補しようと考えておりました。ですが、一身上の都合によりまして、それをちょっと断念するということを、この場を持ってご報告したいと思っています」と述べた。
寝耳に水の出馬断念報告に驚きだが、宮崎氏は以前から地方政治に興味を持っていたという。宮崎氏は議員辞職後、妻の金子恵美氏とともにコメンテーターとして活躍。またコンサルティング業で30社以上の企業と取引するなど実業家としての顔も持つ。
「講演会などで全国を飛び回る中で、国政よりも地方政治に興味を持つようになったようです。『地方が変わらないと日本が変わらない』との思いを強くし、地方創生が進まない中で、自身で挑戦したいと考えるようになりました」(永田町関係者)
宮崎氏は断念を宣言する一方で「(人材流出が激しい兵庫県に)子供や孫が帰ってくる経済政策を第一に掲げていきたいなと思っていました。(中略)2つ目が知事の権限でできるものとして、特区申請。スタートアップの特区を創設したいと思っています」と政策を述べる場面もあった。
「政策を準備するほど、真剣に出馬を考えていたということのようです。今回、断念報告となりましたが、陣営はまだ諦めてないので、一転して出馬もあるかもしれません」(前出の永田町関係者)。また驚きの報告があるかもしれない?