西武は22日、西口文也新監督(52)を支える来季2025年度シーズンの組閣を発表した。
すでに発表済みの鳥越裕介ヘッドコーチ(53)のほか、仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチ(53)、大引啓次内野守備・走塁コーチ(40)、辻竜太郎二軍野手コーチ(48)を外部から招へい。現在、韓国・サムスンでコーチを務める立花義家打撃コーチ(65)が2007年以来、18年ぶりの復帰となった。一軍首脳陣の陣容は豊田清投手コーチ(53)を除いて〝総入れ替え〟となる。
最大の懸案である攻撃陣の再建を担う仁志野手チーフ兼打撃コーチは、球団を通じ「選手と会話を重ね、他のスタッフとも協力しながら選手の特徴を見つけて、技術向上のサポートをしていきたいと思っています。私は(DeNAで)二軍監督の経験もありますし、指導を通じてコミュニケーションを取りながら一緒に成長していけるようサポートしていきたいと思っています」と抱負を語った。
現在フェニックス・リーグに参加しているメンバー以外はベルーナドーム等の球団施設で秋季練習を行っているが、新任の一軍コーチ陣はまだチームに合流していない。
野手陣を束ねる鳥越ヘッド、仁志チーフ、大引内野守備・走塁といった個性的な首脳陣がどんな方向性を打ち出し、現有戦力の底上げを図っていくのか。その方向性は全くの未知数であり、誰にも予測できない。
実際に再建の鍵を握る野手コーチ陣が合流するのは、30日に宮崎・南郷で始まる秋季キャンプからとなる。全く西武の〝文化〟を知らない新首脳陣がどう融合し、現場にどんな化学反応を起こすのかが注目される。