西武はドラフト会議前日の23日、都内ホテルで最後の編成会議を行った。
会議終了後、来年1月1日付で球団本部長に就任する広池浩司球団副本部長兼編成統括(51)が報道陣に対応し「1位は決めました。公表はしません。理由はしない方がいいと思うからです」と語った。
続けて広池副本部長は「当然いい選手はいます。既存の選手の成長はすごく大事ですけど、今年の順位を考えると、やっぱりいい選手を獲るためにすごく大事なドラフトになる。今シミュレーションをしっかりやりましたけど、どういう形で(2巡目以降の指名が)回ってくるか分からない。その場でウチにとって一番いい選手を獲っていく」と当日、テーブルの上での攻防に力を込めた。
また、競合の可能性について聞かれた広池副本部長は「そこは全く考えていません」と明言。言葉をストレートに受け取れば、今年のドラフトは競合覚悟のくじ引きではなく、一本釣りを狙って行くという意思表示のようだ。
その上で「ウチのスカウトはしっかりと選手を評価してくれている。いいドラフトにするしかない。今年の順位を受けて私たちにとって大事な一歩になると思う。明日いい成果が得られるようにしたいと思います」と〝再建ドラフト〟に思いを込めた。
昨年ドラフトでは3球団が競合する中、武内夏暉投手(国学院大)の交渉権を獲得した。単独指名となれば2022年の蛭間拓哉外野手(早大)以来2年ぶりとなる。