お笑いトリオからコンビに変わったジャングルポケットの太田博久(40)、おたけ(41)がコンビ名問題に直面している。斉藤慎二(41)による不同意性交事件により、日本ダービーなどを制した名馬ジャングルポケットの名前が汚されたとSNSで批判が殺到。コンビ名の改名で他の馬名案が浮上したが、太田とおたけは却下したという。
太田とおたけは22日放送のTBSラジオ「パンサー向井の#ふらっと」に生出演し、コンビ名の改名について触れた。太田は「まだ決めきれていないですけど、確かにその(改名の)話にもなっているんですよ。この名前を残すのか、もしくは新たに全然関係ない(コンビ名に改名するか)…」と吐露した。
ジャングルポケットは2006年に結成。トリオは斉藤の活躍に引っ張られる形でブレークしたが、その斉藤が今月7日、不同意性交などの疑いで警視庁に書類送検され、吉本興業はマネジメント契約を解除した。トリオからも脱退し、太田とおたけはコンビとして活動している。
トリオ名の由来は名馬ジャングルポケットから。競馬好きの斉藤が命名したと思われがちだが、違う。
おたけは21年3月、ジャングルポケットが死んだ際、X(当時ツイッター)で追悼するとともに「僕たちの名前はこのジャングルポケットから頂きました」と投稿。太田は今年5月、都内で行われたイベントでトリオ名について「おたけが最初に決めた」と明かしている。
トリオとして駆け出しのころに受けた取材で、競馬に詳しい記者から、東京のお笑いで勝負するためにジャングルポケットにしたのかと聞かれ、あまりにもいい由来だと感じて思わず「そうです!」と答えたそう。その後もこの由来を〝採用〟し、公言してきた。
ジャングルポケットは東京競馬場で01年のダービー、ジャパンカップなど3戦3勝で〝東京巧者〟だった。当該記者は斉藤が千葉出身、おたけが東京出身、太田が愛知出身であることから東京で成功したいのでは――と思い、質問したようだ。
実際には、おたけが略称「ジャンポケ」の響きがかわいいと思い、命名したという。おたけも競馬好きで、ジャンポケ結成前には「キングカメハメハ」というコンビで活動していた。お笑い事務所関係者の話。
「トリオ名として20年近く慣れ親しんできたので、これを変えることは勇気がいるでしょう。それでも2人が改名を検討する理由の一つとして、名馬の『名前が汚された』などと競馬ファンと思われる人たちからSNSなどで批判が殺到していることがあるようです」
実際に改名は検討されたのだが…。
「マネジャーや芸人らに改名について相談していく中で『違う馬名はどうか?』という意見も出たそうです。しかし、2人は今回の事件で競馬ファンの悲しみ、怒りを肌で感じているのでその案を却下。ほかの馬名にすれば、さらなる反発を招くでしょうから」(前出関係者)
思い切って改名するか、現行名で継続するか…。頭を悩ませることになりそうだ。