欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグ第3戦(23日=日本時間24日)、フェイエノールト(オランダ)の日本代表FW上田綺世(26)は敵地で3―1で勝ったベンフィカ(ポルトガル)戦で今大会初得点となる先制ゴールを決めた。公式戦3戦連発で〝汚名返上〟を果たした。
エースFWサンティアゴ・ヒメネスが負傷離脱のため、4試合連続の先発となった上田は前半12分、エリア内で左からの折り返しに走り込んで合わせた。CL8試合目にして初ゴール。24分にも得点を決めたが、直前にファウルがあったとして、ビデオ・アシスタントレフェリー(VAR)で取り消し。その後にチームが加点し、アウェーで完勝した。
上田は昨年夏に移籍金1000万ユーロ(約16億4000万円)で加入。しかし期待された得点を量産できず、地元メディアに酷評されていた中、公式戦4試合連続スタメンで3ゴール目と〝覚醒〟。結果で批判を封じ込めた。地元メディア「VP」は「上田は完全に〝制御不能〟となり、敵地のスタジアムを沈黙させた」と大絶賛した。
フェイエノールトのブライアン・プリスケ監督は「選手たちは落ち着いてプレーし、試合終了のホイッスルまでよくやってくれた。本当に誇りに思う」と上田ら選手をたたえた。クラブでも存在感を示し始めた日本人ストライカーがさらなる輝きを放つはずだ。