中日の高橋宏斗投手(22)がドラゴンズの大逆襲に向けて燃えている。CSファイナルステージでテレビ解説を行った竜の新エースは日本シリーズ進出を目指す巨人とDeNAの激しい戦いを目の当たりにしてヤル気満々。ドラゴンズの応援大使を務めるSKE48・熊崎晴香(27)に来季優勝への熱い思いを語った。
【高橋宏斗インタビュー①】
熊崎 最優秀防御率(1・38)のタイトル獲得! おめでとうございます。
高橋宏 ありがとうございます! 僕も何か一つのタイトルを取るために今シーズン頑張ろうと思っていたので、素直にうれしかったです。前半はかなり良かったので防御率0点台でいってましたが、ちょっと後半、危なくなってきて最終戦(9月29日の敵地・広島戦。3回2失点で規定投球回をクリアした)もちょっと危なかったので僕の中ではヒヤヒヤしながら投げてました。
熊崎 自分の中で1番記憶に残っているピッチングはありますか。
高橋宏 やっぱり(7月5日の)広島戦で9回投げ切ったことは僕の中でも自信になりました(99球で完封勝利を挙げ、自身初のマダックスを達成した)。あの投球でちょっとは乗っていけたかな。いい感覚で投げられたかなと思います。
熊崎 今季は開幕二軍からのスタートで悔しい思いもされました
高橋宏 もう二軍には落ちないぞという気持ちもありましたし、1か月出遅れた分を取り返さないといけないと思ってずっと投げていたので、あまり余裕を持つことなくシーズンが終わったかな、という感じですね。
高橋宏 二軍で指揮を執っていた井上監督が一軍監督に就任されました。
高橋宏 二軍にいる時は、本当にいろんな会話をしましたし、僕を再生させてくれた人。次は一軍の舞台で活躍して恩返しできるようにしていきたいです。やっぱり雰囲気が明るいので、シーズン中、負けが続くこともあるかと思うんですけど、どんどん明るい雰囲気でやれるのかなと思っていますね。
熊崎 井上監督のいるベンチって温かいというかやっぱり明るいんですか。
高橋宏 前向きな発言が本当に多いですね。例えば僕が抑えることができなくても、バッターだったら打つことができなくてもすぐ次に切り替えさせてくれると思います。
熊崎 CSファイナルステージ第5戦(21日)の巨人―DeNA戦は初のテレビ解説もされてました。
高橋宏 初めてでとても楽しかったですし、客観的に野球を見ることがいつもはないのですごくいい経験になって勉強になりました。
熊崎 その試合では中京大中京高時代のチームメートである中山礼都選手が決勝ホームランを打ちました。
高橋宏 びっくりしましたし、あの場面、ランナーがいなかったので何とか塁に出てほしいなと思っていたところで、一番いい形で先制。それが決勝点になったので、僕の中では本当にうれしかったですし、刺激になったというか、自分ももっと頑張らないとなとは思いましたね。
熊崎 試合後には中山選手とどんなお話をされたんですか。
高橋宏 本当に試合が終わってすぐだったので、そのままの熱気で僕を迎えてくれました。あと1勝で日本シリーズに行けるというところだったので、「本当に明日から頑張ってね」っていう感じで声をかけました。ずっと3年間一緒にいたので、めちゃくちゃうれしかったですし、プライベートでも本当に仲いいので、いい関係性にあると思います。
熊崎 ドラゴンズの選手の皆さんとCSのお話はされるんですか?
高橋宏 みんな試合を見ていて、翌日の朝、いろんな選手が「あの場面こうだったよね」とか「ちょっともったいなかったね」みたいなこともよく話します。やっぱりみんな野球が好きなんだなと思いますし、自然と全員が(CSを)見ている。やっぱりみんな(ポストシーズンも)戦いたいんだなと思いました。
熊崎 ちょっと早いのですが来季の目標を聞いてもいいですか。
高橋宏 チームの勝利を一番優先的に考えたいと思います。今年はある程度、成績はいい形で追われたので、さらなる上の成績を目指して、なんとかチームが優勝できるように。東京ドームでクライマックスシリーズを見た時に、あの雰囲気で野球をやりたいと思いました。そこに加われるように、10月末までしっかり試合ができるように頑張りたいですね。