元日本代表MF本田圭佑(38)が、自身のユーチューブチャンネルで森保ジャパンの〝弱点〟について持論を展開した。
本田は1―1の引き分けに終わった15日の北中米W杯オーストラリア戦(埼玉)は両チームの得点シーンのダイジェストしか見ていないとしたが、「意外にハイプレスかけられた時につなげないなっていう印象なんで。たぶんハイプレスがきた時の打開パターンは少ないんだろうなっていうのは、今の日本代の悪いとこ、弱点っていうか、長所ではないですよね、明らかに」と指摘した。
また、森保ジャパンに確固たるセットプレーのキッカーの不在にも言及。「時代的な背景もあるんじゃないですか。今の子供たちは、ひと昔前に比べてたぶんドリブラーを見ていると思うんですよ。僕らの世代は、もうちょっと泥くさいプレイヤー、フリーキッカー、ファンタジスタ、いわゆるトラディショナルな世界的スター多かったと思うんですよ。だから時代の背景が日本代表選手のタイプに影響してるっていうのはあると思いますね。ファンタジスタ消えたじゃないですか」と分析した。
子供が目指すあこがれの存在としてのキッカーがいなくなったことが、いまの状況をつくっているという見立て。それだけに本田は「時間の使い方でしょ。逆にキックばっかしてたわけじゃないですか。だからドリブルできないわけですよね。一長一短ですけど、(幼少期から)ある程度そういう癖、その習慣をつけておかないと、なかなか名キッカーになれないでしょう」。歴代日本代表には、本田を含め、中村俊輔らセットプレーの名キッカーがいたが、現状ではそれを望むのは難しいようだ。
本田は現在も現役を続けており、20日にはブータン1部パロFCの一員として2ゴール。トップリーグとしては自身通算0か国目の得点となっていた。