ボクシングのWBO世界バンタム級王者・武居由樹(28=大橋)が、12月24日に東京・有明アリーナで2度目の防衛戦を行うことが、24日に発表された。
この日、武居は都内で行われた会見に出席。5月に当時の王者ジェイソン・モロニー(オーストラリア)からベルトを奪取し、9月に比嘉大吾(志成)との初防衛戦で判定勝ちを収めている。「今年は激闘続きで、次こそはバチっとKOで勝ちたいと思います」と拳を握った。
対戦相手はまだ未定で、大橋秀行会長(59)は「現在対戦相手と交渉中なので。ここ数日で(相手を)決定して、ご報告したいと思います」と説明。武居は「9月の試合が終わってダメージもなかったので、すぐ練習も再開できている。対戦相手は交渉中ということで相手のイメージとかはまだだけど、先日も鹿児島で合宿をしたり次の試合に向けて準備はしている。あとは誰がきてもいいように気持ちをつくっていく」と闘志を燃やした。
元K―1王者の武居に対し、今月14日に同じくキックボクシング出身の〝神童〟那須川天心(帝拳)がジェルウィン・アシロ(フィリピン)に、WBOアジアパシフィック同級王座決定戦で勝利。当日はリングサイドで試合を観戦し、リング上で勝利した那須川から「勝ちましたよ、武居くん」と呼びかけられた。
那須川は来年中の世界挑戦を希望しているが、武居は「自分自身はいつでもやりたい気持ち。何かの記事で(那須川が)『もう少し待っててくれ』と言っていたけど、早くやろうぜという感じですね」と〝神童戦〟に向けて腕をぶした。
その上で、まずは2か月後のV2戦に向けて「12月24日は楽しみにしていてほしい。今度こそ武居由樹らしくバチっと倒して勝つので、応援のほどよろしくお願いいたします」とファンに向けて呼びかけた。
当日はメインイベントでスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が、WBO&IBFスーパーバンタム級1位のサム・グッドマン(オーストラリア)との防衛戦に臨み、ダブル世界戦として行われる。