Infoseek 楽天

井上尚弥〝塩試合やるな!〟 指名挑戦者グッドマンに要求「熱い試合を」

東スポWEB 2024年10月24日 16時46分

ボクシングの大橋ジムは24日、都内で会見を開き、12月24日に東京・有明アリーナで、世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)がIBF・WBO同級1位サム・グッドマン(26=オーストラリア)と防衛戦、WBO世界バンタム級王者の武居由樹(28=大橋)が2度目の防衛戦(挑戦者は調整中)を行うと発表した。

モンスターからのプレッシャーだ。19勝(8KO)無敗の指名挑戦者グッドマンを迎え撃つことになった井上。会見では「非常にまとまった選手。無敗ということは何かしらの強さを持っていると思う」と相手の印象を語り、今年3戦目で最後の試合に「今年を締めくくるという意味でインパクトのある試合をしていきたい」と意気込んだ。

一方、リモートで参加したグッドマンは「とてもいいボクサー。パウンド・フォー・パウンド(全階級を通じたランキング)のベストであることは知っている」と井上を評価。「どのような試練があるかも承知しているが、わざわざ東京へ行ってリングで倒れることはまったく考えていない」と闘志を燃やした。

井上はグッドマンが物足りない相手という声があることについて問われると、「どうこう言われても、IBFとWBOの1位の選手なので、避けられない相手の一人」と反論。「何より、前戦の自分を超える。そこをモチベーションにしてやっているので問題ない」と力説した。

そして、司会者が会見を締めくくろうとすると、井上は「ちょっと一言だけ言いたい」と制止。グッドマンがユーチューブに投稿されたインタビューで、井上が9月に守備的な戦法のTJ・ドヘニー(アイルランド)をやや攻めあぐねながらも7回TKOで破った試合を「さえていなかった」などと発言したことに対し、「それはドヘニーが塩試合に徹したからさえない試合になってしまった」と反論した。

続けて、「グッドマンには、ぜひ熱い試合をしてもらいたい。その意気込みで日本に来てもらいたい」と不敵な笑みを浮かべながら真っ向勝負を要求。このオンラインを通じての圧力には、グッドマンも「東京で会おう」との言葉を発するしかできなかった。

会見後、井上は「グッドマンが同じような戦いを選択したのであれば、その試合もさえない試合になるよ、ということ」と挑発的な発言について説明。「塩試合で勝てればいいという思いでボクシングをやっていない。倒しに行きますし、山場も作るようにしますし、応戦してくれないのであれば、一方的なさえない試合になると思う」と予告した。

この記事の関連ニュース