プロ野球ドラフト会議が24日に東京都内で行われ、西武が2位で渡部聖弥外野手(22=大阪商業大)の交渉権を獲得した。
惜しくも1位指名とはならなかったが、名前を呼ばれた瞬間に安堵の表情を見せた渡部は、「自分を評価していただいて、2位の順位をいただいたので。1年目から開幕一軍、スタメンで活躍したいと思います。自分に長打も期待していただいていると思うので、20本ホームランを打てれば」と意気込んだ。
西武は今季49勝91敗3分けでダントツのリーグ最下位に終わり、新戦力の躍動がチームにとっても大きな力となりそうだ。渡部は「一番は球団に〝渡部をとって良かった〟と思ってもらえるように活躍すること。自分が活躍して、チームが上がってきて、勝たせたいと思います」と表情を引き締めた。
広島・広陵高出身で、2023、24年には侍ジャパン大学日本代表に選出。177センチ88キロと鍛え上げられた肉体に、走攻守の3拍子が揃った即戦力スラッガー。自身の武器も「足と守備と打撃」だと胸を張り、「(即戦力という期待に)プレッシャーは感じていないですし、早くプレーしたいです」と笑顔で語った。
また、1位指名で5球団競合の末、楽天が交渉権を獲得した宗山塁(21=明治大)とは高校時代の同級生。「お互いの結果を見たりして、刺激し合いながらライバルのような感じでやっていければと思います」と闘志を燃やしていた。