経済ジャーナリストの須田慎一郎氏が24日、「上泉雄一のええなぁ」(大阪・MBSラジオ)で、選挙時期の要人警護について言及した。
2022年7月、奈良県内で安倍晋三元首相が選挙演説中に銃撃され死亡した。さらに今月19日には自民党本部に火炎瓶が投げ込まれた。
警察は衆院選の街頭演説中の警備に神経をとがらせているという。現職大臣に街頭でのぶら下がり取材を何度も行ってきたという須田氏は「状況が一変してましてね。応援演説カーと20メートルくらい距離をへだてて、鉄柵が設置されて、聴衆は鉄柵の中でしか演説を聴くことができない。鉄柵の中に入るにあたっては、金属探知機でチェックする厳戒態勢。鉄柵ぐるっと警備が取り囲むという状況になった」と説明した。
これまでは候補者が車から降りてきて、聴衆と握手するのが日常的な光景だった。今回の選挙は、握手はできても鉄柵越しで、できないケースも多々あるという。そもそも鉄柵の中に入ってまで演説を聴こうというのは熱心な支援者であり、無党派層などはスルーしてしまう。「鉄柵の中にあえて入ろうとする人は、もう支援者ですから。となると、票増えないじゃんってことになるんですよ」と指摘していた。