女子プロレス「マリーゴールド」のワールド王座を保持するSareee(28)が、〝猪木殺法〟で大怪獣狩りに成功した。
24日の東京・後楽園ホール大会で行われたV1戦でボジラ(21)と激突。シングルリーグ戦「ドリーム・スターGP」で黒星をつけられた因縁の相手へリベンジに燃える王者は、試合開始のゴングが鳴ると強烈なエルボーで先制攻撃だ。
さらに尊敬する故アントニオ猪木さんを彷彿させる卍固めで絞り上げ観客を沸かせた。だが、ボジラに髪をつかまれ、西側スタンドの看板に叩きつけられピンチに。イスで殴られ額を割られた。
さらにムーンサルトプレス、パワーボムと大技をくらったSareeeは意識をもうろうさせる。それでも頭突き連発で反撃すると、ボジラをリング上にセットしたテーブルに叩きつけ形勢逆転に成功した。得意の裏投げが崩れると、1986年6月17日に猪木さんがアンドレ・ザ・ジャイアントから世界で初めてギブアップを奪った変型の腕固めに移行。そのままボジラからギブアップを奪い初防衛に成功した。
試合後、血だらけのSareeeはマイクを持ち「ボジラ! お前は正真正銘の世界最強なヤツだよ。そんなボジラから勝った私は最強です! ボジラ、アンタは今日から私のライバルだよ。サンキュー」と握手した。
次期挑戦者に名乗りを上げてきたのはリーグ戦で15分時間切れドローに終わった高橋奈七永だ。シードリング時代からの因縁の相手の挑戦を王者も受諾。最後には「これからもSareeeがいる限り、Sareeeがマリーゴールドのど真ん中なんですよ。高橋奈七永が名乗りを上げてきたということで次も必ず防衛して、Sareeeしかいないことを証明していきたいと思ってます。ありがとうございました!」と頭を下げ大会を締めた。