ロックバンド「爆風スランプ」のサンプラザ中野くんが24日放送の「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演し、応援歌として定着した「Runner」について語った。
同バンドが1988年に発表し34万枚を売り上げた「Runner」は応援歌として作られた曲ではなく、当時メンバーだったベーシスト・江川ほーじんが辞めていく姿とバンドに残ったメンバーを詞にしたものだと語った。
「応援歌として売れた時にすごく違和感があったんですよ」と切り出した中野くんは「辞めていく彼と残ってバンドで音楽続ける僕ら、どこかで会った時に語り合おうねって歌詞だったんです。それを陸上部の人に例えてやったんです。誰も応援してないんです」と誕生秘話を明かした。
テレビ番組のスポーツを応援する場面で挿入歌として使われた。「そっから火がついて、応援歌として認められた」と振り返った。
ずっと違和感を感じていたが、ヒットして5年後に気づきがあった。「中学生の時、応援団に入っていたんです。顧問の先生が、一生懸命オレが応援してたら『中野の声で応援されたら、選手もがんばれるよ』って。分かったぞと、俺の声は応援向きなんだ。だから応援歌として世の中の人が、支持してくれたのはそういう面もあったんだ。これからは応援歌を前向きに作っていこう、歌っていこうと思いました」とした。
最後にスタジオで「Runner」を披露すると、番組MCの黒柳徹子はノリノリで踊りだしていた。