新日本プロレスの海野翔太(27)が、11月4日の大阪大会で対戦するSANADA(36)に痛烈メッセージを送った。
海野は14日の両国国技館大会でIWGP世界ヘビー級王座を奪取したザック・セイバーJr.の前に現れ挑戦を表明。団体最高峰王座を巡る抗争はSANADA、NEVER無差別級王者・鷹木信悟も加えた〝四つどもえ〟の様相を呈した。
まずは20日(日本時間21日)の英国・ロンドン大会でSANADAが挑戦。この時点で11・4大阪大会ではくじ引きの結果、ザック対鷹木、SANADA対海野のスペシャルシングルマッチが決定していた。
ロンドン決戦の勝者の試合がタイトルマッチに変更となる措置が取られ、SANADAが敗れたため海野の試合は結局ノンタイトル戦に。IWGP世界王座挑戦から一歩遠のく結果となった。
シリーズ開幕戦となった24日の群馬大会ではマスター・ワト、邪道と組んでSANADA&DOUKI&TAKAみちのくと対戦。SANADAにトルネードDDTを決めるなど軽快な動きでチームの勝利に貢献した。
ノーコメントで会場を後にしたSANADAとは対照的に、海野はバックステージで感情を爆発。「SANADAさん、あなたに対しては一つだけだ。もっと熱くなってくれよ。感情を出してくれよ。ザックに負けたらそれで終わりか? 今年は棒に振るつもりか? 貪欲に、がむしゃらに、ベルトが欲しい、この新日本プロレスを盛り上げたいって気持ちはないのか?」とバッサリだ。
さらに「下半期、新日本プロレスはもっともっと日本中盛り上げていかないといけない。ザックに負けたらラストチャンスだなんて言うなよ? 俺を大阪で完膚なきまでぶちのめして、もう一回ザックの元にたどり着いてやろうって向上心はないのか? 俺が絶対に熱くさせてやる」と宣戦布告した。
IWGP世界王座挑戦表明時、両国の観衆からは大きなブーイングも浴びた。それでも海野は「周りの声なんかどうでもいいんだ。俺はあのベルトだけが欲しいんだ。俺の意志で、あのIWGP世界ヘビー級チャンピオンになりたいんだ。何が何でもたどり着いてやるよ。今までのモンすべてひっくり返してやる。もっともっと熱く、がむしゃらに、貪欲に走り続けるぞ」。揺るがぬ信念を胸に頂点への道を突き進むつもりだ。