ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)の世界戦を放送するNTTドコモの前田義晃代表取締役社長(54)が、ボクシングファンにとって〝夢のカード〟の配信に意欲を示した。
大橋ジムは24日、都内で会見を開き、井上がIBF・WBO同級1位サム・グッドマン(26=オーストラリア)と防衛戦(12月24日、有明アリーナ)を行うと発表。当日はドコモの映像配信サービス「Lemino」で独占無料生配信される。
同配信サービスは昨年4月から始まり、同年7月の井上vsスティーブン・フルトン(米国)戦を放送。ドコモはこの試合が、昨年配信した全作品の中で最も視聴されたことを公表している。
前田社長は「井上さんの試合が、われわれのコンテンツの中で一番大きく利用者を獲得できることは間違いない。われわれもビジネスとして(井上の試合を)活用できるようにしていきたい。(グッドマン戦も)たくさんの方に見ていただきたい」と熱弁する。
グッドマン戦の後を見据える〝モンスター〟は、無敗のWBCバンタム級王者・中谷潤人(M・T)との対戦に意欲を示している。一部の海外メディアによると、プロモーターでトップランク社のボブ・アラムCEOが、この2人の対決について計画中であることを認めた。1階級下の中谷戦は来年秋以降の実現となりそうだ。
前田社長も「(2人の対戦は)われわれがどうこうできる話ではないけど、もちろん放送したい」と鼻息を荒くした。日本人対決が実現すれば、ファン大注目の一戦となりそうだ。