プロ野球のドラフト会議が24日に行われ、巨人の外れ1位で石塚裕惺内野手(18=花咲徳栄)が指名された。
石塚は会見で「まだ高校生。技術的にも体力的にもまだまだと思うんで、1日でも早く一軍の戦力になって、チームの『顔』となれるようなそういった選手となれるように1日1日の練習を大切にやっていきたいと思います」と意気込んだ。
そんな石塚は、早い段階から〝プロ入り計画〟を進めていた。昨年から野球部のメンバーには「プロに入りたい」と話しており、8月中旬にはすでにオリックス・ドラフト育成3位指名の上原とともにプロ志望届を提出する意思を固めた。ただそれだけではなかった。何とプロ入りに向けて「サイン」も完成させていたのだ。サインの発案者は石塚ではなく野球部員の田端太貴捕手(3年)。「(サインは)3種類作ったんですけど、名前の『裕惺(ゆうせい)』にちなんだ「ゆう☆」を気に入ってくれて。結構使ってくれてうれしいです(笑い)」とサイン誕生秘話を明かした。
さっそく学校で〝石塚サイン会〟も行われているようだ。教室の前に列を作り、石塚のサインを求めて色紙を持って並ぶ生徒らが急増しているという。女子生徒の一人は「誕生日おめでとう」のメッセージ付きサインをもらって大興奮だった。
「ドラフトあったんで、今日の昼休みにたまたま教室に行ったら7、8人くらい書いてましたね。その後に野球部のメンバーが『最後尾ここです!』とか『握手会もやってます!』とか、あたかも〝サイン会のスタッフ〟を臨時でやっていました。(サイン会は)2学期始まってからすぐやっていたと思います(笑い)」(田端)
プロにとって「サイン」は一つの自己表現でもある。石塚は「(このサインは)だいぶ高校バージョンです(笑い)」と冗談交じりで語っていたが…。巨人のドラ1の今後に注目だ。