MLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーが米ポッドキャスト番組「ダン・パトリック・ショー」に出演し、4年以内の自動ストライクゾーン(ABS)、いわゆるロボット審判導入に前向きな姿勢を示した。米スポーツサイトのブリーチャーリポートが23日(日本時間24日)に伝えた。
マンフレッド氏は「今後4年以内に、みなさんは大リーグでストライクゾーンの自動化バージョンを見ることになると思う。このテクノロジーはとても強固で、投球の軌道は100分の1インチ(約2・54ミリ)まで追跡される。その技術を無視するのは難しい」と導入に強い意欲を示したという。マンフレッド氏の任期は2028年までだ。
ABSではそれぞれの打者の体格や構えによってストライクゾーンが変わる可能性があるが、同サイトはホークアイ視覚追跡システムを使うことで対応可能、と説明した。
マンフレッド氏は7月の時点で、まだ大リーグ選手会との話し合いを始めていない理由について「私たちの考えが定まっていないからだ」と述べている。同サイトは「マンフレッド氏が掲げている問題は、ストライクゾーンの定義と、個々の打者ごとにゾーンを設定する方法だ」と指摘し、「ポストシーズンを通して、審判(の判定)に向けられる目は厳しいものとなっている。ア・リーグとナ・リーグの優勝決定シリーズ11試合で、推定で116回の誤審があった」ことも伝えた。
MLBのテレビ中継では様々なテクノロジー、データ、グラフィックが利用され、ストライク、ボールの誤審が一目瞭然のケースも少なくない。ロボット審判導入は野球界にとってもプラスだ。