ボクシングの世界スーパーバンタム級４団体統一王者・井上尚弥（３１＝大橋）がＩＢＦ＆ＷＢＯ同級１位サム・グッドマン（オーストラリア）と防衛戦（１２月２４日に東京・有明アリーナ）を行うことが正式決定したなか、後回しにされた〝あの男〟の動向にも注目が集まっている。
かねてＷＢＡ同級１位ムロジョン・アフマダリエフ（ウズベキスタン）は井上との対戦を要求。法的措置も辞さない強硬な態度を示していた。そうした中、米専門メディア「ボクシング・シーン」は「井上尚弥の共同プロモーター、ボブ・アラム氏（米トップランク社ＣＥＯ）は、アフマダリエフがもう少し待つのではなく、今すぐ井上との対戦を強行すれば、自ら首を絞めることになるだろうと語る」と報じた。
同記事では「ここ数週間、アフマダリエフは井上に対し、自分と戦うか（ＷＢＡの）ベルトを返上するかのどちらかを要求してきた」と直近の動きを説明。その上で、アラム氏がポッドキャスト番組で「ＷＢＡが井上から王座を剥奪するなら、敗者は２人だけだ。１人はＷＢＡ、もう１人は井上のタイトルを剥奪しようとしている子供（アフマダリエフ）だ」と語ったことを伝えた。
さらに「（王座剥奪なら）アフマダリエフが井上と戦う場合に得られる報酬の１０％しか得られないとアラム氏は考えている」と付け加えた。井上とグッドマンの対戦が正式決定したことを受けて、果たしてアフマダリエフ陣営はどのような態度を示すのか。