ドラフト1位左腕の金丸夢斗投手(21=関西大)がノッケから指揮官のハートをワシづかみにした。ドラフトから一夜明けた25日、大阪・吹田の同大で井上一樹監督から指名あいさつを受けた。
金丸は「左肩は大丈夫ですか?」とあいさつ代わりのジョークを口にした。指揮官がクジを引き当てた際の左腕のガッツポーズが激しすぎて「脱臼しました」と嘆いていたことにすぐに反応。「スカウトの方から明るい人と聞いていたし、脱臼したとニュースになっていたのでそこには触れとこうと思った」と笑顔を見せた。
歓談を終えた井上監督も「昨日ははしゃぎすぎた」としながらも金丸の人間性にメロメロの様子。「見ての通りの好青年。態度、受け答え、非の打ちどころがない。〝生〟金丸を見て〝ハハ~〟とうなづいた。練習に取り組む姿勢もボールも一級品、試合の結果、公私にわたってすべて二重丸。押しも押されぬエースに育ってほしい」とベタ褒めし「彼も僕も1年目の同じスタートライン。強いチームにするためにお互い頑張ろうと。あまりに真面目一本ではなく、遊び心を持って気を楽にね」とも付け加えた。
金丸も「テレビで見るより大きい。あれだけのガッツポーズをしてもらってうれしい。熱意のある方で安心というか、監督としてこれからの自分を成長させてくれるんじゃないかと思った」と感激し「1年目から2桁勝利が目標ですし、最終的には日本を代表する投手になりたい」と決意を新たにした。侍ジャパン、2026年のWBCも視野に入れ、中日投手陣の柱を目指す。