なでしこジャパンと韓国女子代表の国際親善試合(26日、国立競技場)で監督代行を務める佐々木則夫女子委員長(66)が、久びさの指揮に胸を高鳴らせている。
両チームは25日、同会場で練習を行った。サッカー女子代表はパリ五輪後に池田太監督が契約満了で退任したが、新監督が決まっていないためこの試合は佐々木委員長が指揮を執る。
韓国代表は今月にシン・サンウ監督が就任し新体制となったことを踏まえ、佐々木委員長は「相手の監督が変わったので、どういうスタイルでくるのか見えない部分がある。相手の状況がわからなくても、サッカーにおいては選手たちが状況を把握しながら対応していくのが大事。積極的にボールを奪いにいって、攻撃的な守備をすると伝えてある」と力説した。
2011年ドイツ女子W杯で日本を世界一に導いた〝名将〟は、16年に退任。監督時代の日韓戦の戦績は3勝3敗2分だった。女子代表としては約2年ぶりの韓国戦に向けて「終盤のスコア次第でかなりエキサイトすると思う。最後の最後、勝負の場面になれば、ノーディフェンスで全て攻撃みたいなところもやっていきたい。せっかくの(指揮する)機会なので、もう2度とないから。頑張りますよ」と闘志を燃やす。
今回の代表戦ではFW松窪真心(ノースカロライナ・カレッジ)ら3選手が初選出された。佐々木委員長は、ファンに向けて「これからのなでしこジャパンを背負ってくれる選手もいる。ぜひ皆さん注目していただきたいし、期待してください」と呼びかけた。