日本共産党の田村智子委員長は25日、東京・銀座三越前で衆院選(27日投開票)の街頭演説会を開いた。
選挙戦も残り2日となり、与野党幹部は議席の上積みに向けて全国各地をまわり支持を訴え続けている。外国人観光客たちでにぎわう銀座でマイクを握った田村氏は、自民党派閥の裏金問題で非公認となった候補者代表を務める支部に対して、党本部が2000万円の政党交付金を支給した問題に触れた。
「私たちの税金で裏金候補者たちが2000万円を受け取った。許すわけにはいかないじゃないですか。これ全部、暴いてきたのが共産党の『しんぶん赤旗』です。みなさん、この選挙は共産党を伸ばすしかないじゃないですか。共産党を伸ばして自民党を減らす選挙ですよ」と批判した。
永田町かいわいでは「選挙戦は残りの3日間で情勢が変わる」とも言われる。演説終了後に、田村氏に現時点での手応えを聞いた。
「この裏金の問題は(有権者の)足が止まりますし、2000万円の問題も『えっ!』という感じで、どんどん聴衆の輪が広がる状況が各地で生まれています。どんどん訴えていけば共産党の支持は広がるという手応えを感じています。期日前投票で入れちゃった方が、2000万円の裏金公認の話を知って『えっ、共産党に入れればよかった』という声も寄せられるほどですから、そういう方には『その思いを広げてください』と呼びかけています」と田村氏は語った。