元格闘家の須藤元気氏が25日、支援組織を持たない〝完全無所属〟で立候補した衆院選(27日投開票)東京15区でラストスパートに入っている。
須藤氏は4月の同選挙区補選で落選。その後も区内を自転車で駆けまわり有権者に支援を呼び掛ける〝どぶ板〟を繰り広げている。
「僕、(衆院選の)情勢調査とか見ていないんですけど、手応えは感じていますね。江東区民の皆さまから応援の声をいただいて補選のときと比べると、10倍ではきかないぐらいの応援を受けています。『期日前投票に行ったよ』という声を聞いて感謝です」
選挙期間中は、自民党派閥の裏金問題で非公認となった候補者が代表を務める支部に対して、党本部が2000万円の政党交付金を支給した問題に衝撃が走った。
「自民党内のいろいろな力学が働いて、すべて浄化というのはできないのかなという気はしますね。自民党は日本の歴史を作ってきた役割がありますし、リスペクトします。ただ何事にも耐用年数というのがあって、自民党自体が作り直さなくてはいけない時期に来ていると思うんです。そうしないといつまでたっても〝政治とカネ〟の問題は続くと思いますね」と指摘した。
その上で「本当なら選挙はお金をかけずに〝信念〟と政策だけでやるものじゃないですか。お金を積めば積むほど勝率が上がるような、昭和の時代と変わっていないので、今回の選挙でぼくが勝ち切って選挙制度自体を変えたいと思っています」と主張した。
須藤氏は自身が勝ち切る意味を「立憲も自民党も現時点で(消費税の)減税派もいますけど大勢は増税派です。無所属の私が勝つことによって積極財政派の国民民主、参政党、れいわ、日本保守党、維新の一部議員、もちろん自民や立憲候補者のなかにもいるので、党とか派閥を超えて固まりならないと日本は終わってしまう。政界再編のきっかけを作りたいと思っています」と語った。