新日本プロレスを支配するKOPW保持者・グレート―O―カーンの独占インタビューにまたしても成功した。9月の神戸大会で当時の王者・内藤哲也とのIWGP世界ヘビー級選手権に敗れて以降はシリーズを休場しているが、11月4日の大阪大会ではHENAREと組み、IWGPタッグ王者マイキー・ニコルス&シェイン・ヘイストへの挑戦が決定。女子プロレス「スターダム」にまで侵略を進める余の声をとくと聞くがいい――。
――それにしてもIWGP世界王座戦は完敗だった
オーカーン(以下・余)誰だよてめーはいきなり現れて好き勝手言ってんじゃねーぞ。いつまでも過去の話をしとんじゃねぇ。もう余は次に動き出しておる。確かに先シリーズも今シリーズも試合は組まれておらんが、11月4日大阪大会で一発でIWGPタッグのベルトを取ってやるよ。
――無礼をお許しください。てっきり干されているものかと…
余 うるせぇ口だな、ふさいでやろうか? 暇つぶしに来いよ、何処までもクレバーに抱きしめてやる…って、タイトルマッチが決まっているのに干されているもへったくれもないじゃろうが! ユーチューブチャンネルも始まってこちとら忙しいんじゃ。
――無礼をお許しください。タッグ戦線参入の意図は
余 まずKOPWで地方再生という公約は変わらん。だが、IWGPという名前の価値、重要性に改めて気づいた部分もあったわけじゃ。さらにここでタッグ王者となればワタリ(ワールドタッグリーグ=11月19日、栃木で開幕)は余たちが主役という算段になっておる。
――現在のタッグ戦線をどう見る
余 安西先生も「諦めたら?」と言うレベルで盛り上がっておらぬ。TMDKにはSTRONG無差別級タッグで米国をせいぜい盛り上げてもらって、日本は余たちに任せろと。G1に出られない、個々では活躍できないようなヤツらは左遷じゃ。
――KOPWの挑戦者は合同興行(11月17日、大阪)を行うスターダムから公募している
余 うむ。まだ誰も名乗りを上げてこないが、今ごろオーカーン争奪戦ならぬ正妻戦争が水面下で繰り広げられておるんじゃろうな。
――誰も余と試合したくないだけでは…
余 バキバキの無礼者! スターダムとか知らないけど、多分全員抱いたぜ。乙女心が分らん奴よのぉ。『私がやるのよ』『何言ってるの、ブスは引っ込んでなさい』みたいなやり取りを見たらファンがガッカリしてしまうから、スターダムが全力で隠してあげてやっているところなのじゃ。
――無礼をお許しください。しかしなぜ女性と争奪戦を
余 ストロングスタイルの試合もできるし、愚民どもの度肝を抜く破天荒な試合もできるのが、グレート―O―カーンじゃ。加えて昨年からゴタゴタが続いたスターダムに、余という偉大なKOPW保持者と戦えるビッグチャンスを恵んでやったというわけじゃな。代わりに余が防衛した暁には、IWGP女子王座(現王者は岩谷麻優)に挑戦させてもらおうかと思っておる。
――ちょっと何言ってるか分からない
余 いきなり差別かよ。記者のくせに分からない? 探偵なら私の心ぐらい推理しなさいよ! こんなにも心が乙女な余が、肉体的特徴で差別されるのは、どう考えてもおかしいじゃろ。
――でも、戸籍上は…
余(遮って)余には戸籍がない。余のプロフィルを見たか? 生年月日も出身地も血液型も不明。であるからして、もちろん性別も不明じゃ。
――頭が痛いので話題を変えると、余がIWGP世界王座を取ったら戦いたいと言っていた棚橋弘至が2026年1月での現役引退を表明
余 うむ。いつか来るんだろうなと思ってはいた。残念というよりは、発奮材料になったな。あと1年2か月のうちに絶対にIWGP世界ヘビー級王座を取って、棚橋弘至との防衛戦を実現させてやる。タイムリミットが設定されたことで、余の目標もより明確となったわけじゃ。余がIWGPのタッグも女子も世界王座も支配するその前に! ひれ伏せっ愚民ども!