阪神からドラフト1位指名を受けた伊原陵人投手(24=NTT西日本)が25日、京都・久御山町内で藤川球児監督(44)らから指名あいさつを受けた。夢の舞台のスタートラインに立った左腕は「藤川さんが『先発でできたら』とおっしゃっていたので、先発としてしっかり期待に応えたいです」と意気込んだ。
奈良・智弁学園高から大商大を経てNTT西日本に入社。身長170センチ、75キロと小柄ながら最速149キロの直球を武器に持つ即戦力投手だ。指揮官は「体が小さいように見えるけど、投げている時は大きく見えるという、僕にとってはベストです。(カブスの)今永投手であったり、素晴らしい左投手の条件を兼ね備えていると思います」と高い評価を口にした。
さらに、この日初めてドラ1左腕と顔を合わせた指揮官は性格面でも「間違いなくクレバーなタイプ。そういう選手が阪神の一軍には多いので。たくさんの期間で磨いて、ここまできたでしょうから、早い段階で羽ばたいてくれるんじゃないかなと思いますね」と太鼓判を押した。
また、24日に行われたドラフト会議では伊原が阪神から1位指名を受けた瞬間、母校・大商大の会場でもナインから大歓声と大きな拍手が起こっていた。
大学時代のチームメートも「伊原さんはホンマにいい人です。100人ぐらいいるチームなんですが、人の悪口を言っているのを聞いたことがないですし、後輩にもめっちゃ優しいです」と証言。阪神で現在活躍する投手陣も、いい意味で我が強くなく勤勉で温和な性格の持ち主が多い。それだけに、まさに〝ベストマッチ〟と言えそうだ。
高い技術と愛されキャラを兼ねそろえた虎のドラ1の躍動に、大きな期待がかかる。