27日投開票の衆院選東京15区に自民党から立候補した大空幸星(こうき=25)氏が25日、東京・江東区の砂町銀座商店街で歩行遊説を行った。
大空氏といえば、大学在学中に孤独に悩む人を支援するNPO法人「あなたのいばしょ」を設立。その後はコメンテーターとしてメディアに出演し、〝Z世代の論客〟として注目を集めるようになった。
同選挙区は、大空氏を含む共産党新人の小堤東氏(35)、無所属新人の須藤元気氏(46)、立憲民主党前職の酒井菜摘氏(38)、無所属新人の金沢結衣氏(34)の5人が立候補し、注目される選挙区の一つ。中でも25歳の大空氏は全国最年少立候補者だ。
「今の国会には20代の国会議員がおらず、大空氏が当選することで自民党のイメージを変えることが期待されています。小泉進次郎選対委員長が3回も応援に駆け付ける力の入れようです」(永田町関係者)
しかし現状は苦戦を強いられている。しかも、裏金事件で非公認となった候補者が代表を務める政党支部に党本部が2000万円を支給していたことがわかり、自民党にはさらなる逆風が吹き荒れているのだ。
この日の歩行遊説では、有権者に必死のアピール。次の街頭演説に移動する短い時間の中、大空氏を直撃した。現状について「自民党大逆風の選挙ですけれども、議員経験がない新人だからこそできる政治改革、党改革があると思います。石破(茂)総裁におかしいことをおかしいと言えるような、それが私に課された役目だと思っています」と述べた。
ただ、2000万円問題については「時間がある時に(話す)」と慎重に言葉を選んだ。
ロックバンド「ONE OK ROCK」のTakaから「大空こうきくんという立候補している若者が、ワンオクの曲に励まされているらしい、20代の若い〝ピュアで人の痛みがわかる〟政治家を僕は応援しています」とインスタグラムを通じてエールを送られたが…。
大空氏は当選して石破氏に物申すことができるだろうか。