全日本プロレスの3冠ヘビー級王者・青柳優馬(28)が、今後の防衛ロードの相手に〝あの男〟をリストアップした。
22日の後楽園大会では「王道トーナメント」覇者の綾部蓮を退け、V2に成功。だが、V3戦(11月4日、札幌)の相手がデイビーボーイ・スミスjr.に決まり「最強外国人というイメージしかないですよ。血筋から何まで全てがプロレスラーって感じの」と警戒心を強めている。4月の「チャンピオン・カーニバル」公式戦では戦意喪失と見せかけ丸め込む〝死んだふり作戦〟が奏功したが「2度目は通用しないだろうと思うし、不安しかない」という。
ただし、何としてもV3を成功させなければならない。「本来ならデイビーボーイ戦に集中しないといけないところなんですが…」と切り出し「防衛することができたら、石川修司を逆指名したいところではあります」と希望を明かした。石川は福田剛紀社長への不信感を理由に今年1月に退団。その後もわだかまりは残ったままで、全日本マットへの参戦を拒み続けていた。
だが、22日大会では盟友・諏訪魔のデビュー20周年記念試合にサプライズ登場。一夜限りの諏訪魔&石川の暴走大巨人が復活した。ただし諏訪魔は継続参戦を呼びかけているが、石川は「意味を見いだせない」と拒んでいる状態だ。
そこで優馬は「あの時のお客さんの反応が、何よりの意味を示している。やっぱり全日本に必要な存在だとわかったので、無理やりにでも引っ張り上げないと来てくれないのかなと」と、強行指名も辞さない覚悟だ。
1年前は中嶋勝彦に3冠王座を流出させ、その後の大混乱を招いた札幌決戦。まずは〝鬼門〟を突破できるか。