フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)が徹底抗戦の構えだ。
昨季までPSGに所属していたフランス代表FWキリアン・エムバペ(現レアル・マドリード)は、昨年8月に受け取るはずだった給与の一部やボーナスなど5500万ユーロ(約90億2000万円)の支払いを求めてフランスプロリーグ機構(LFP)に提訴。この問題を審議した法務委員会は9月にエムバペへの支払いを命じたが、PSGは拒否していた。
フランスメディア「20minutes」によると、25日にLFPの合同控訴委員会も法務委員会の決定を支持したが、強制力はないため「PSGの立場が変わることはなかった」と指摘。クラブ側は「選手が争いを続けた場合、管轄の裁判所で裁いてもらい、元選手の理解しがたい立場によって、苦しみ続けている損害を認めてもらうことを余儀なくされるだろう」と語ったという。
LFPによる仲裁はうまくいかず、PSGは徹底抗戦の構えで裁判所に訴える方針。決着は長期化する見通しだ。