【カップめん評論家taka :a激推し!トレンド最前線】大人気ブロガーがカップめんの〝推せる新作〟を徹底解説する好評企画。今回紹介する5アイテム、いずれも食べてみたくなること必至の逸品揃いです!
ミシュラン5年連続“一つ星”獲得の名店も登場
【キワモノ? いいえ、正統派です。】日清食品「カップヌードル 豚骨ジェノバ ビッグ」(271円+税)
1971年(昭和46年)9月18日の発売以来、様々なフレーバーに挑戦してきたカップヌードル。すでに半世紀以上の歴史を誇るブランドですが、豚骨×ジェノベーゼなどと、一見すると地雷なんじゃないかって? なんのなんの。
濃厚でクリーミーな豚骨スープに、爽やかなバジルのアクセントは意外なようでフィッティング抜群。さらに別添の「特製ジェノベーゼ風ソース」が想像以上にジェノベーゼ風で、バジルの清涼感から入った後、チーズのコクやニンニクのアクセントが広がり、クリーミーな豚骨感が余韻として残る、想像以上の完成度に驚きました。バジルが苦手な方にはオススメできませんけど、そうでなければ挑戦の価値ありです。
【ホトトギスは裏切らない】サンヨー食品「サッポロ一番 金色不如帰監修 はまぐりだしの塩そば」(271円+税)
東京都渋谷区の路地裏で人知れず創業し、現在は新宿御苑に本店を構え、ミシュラン5年連続“一つ星”獲得の名店として知られる金色不如帰(ホトトギス)。現在を遡ること9年以上、2015年(平成27年)2月23日発売の「トリュフ香る塩そば」からサンヨー食品の商品を監修しているのですが、即席カップめん業界きってのアベレージヒッターで、今年の縦型ビッグも例に漏れません。
二枚貝のうまみを強烈なほど効かせたスープに、繊細なトリュフの風味とマッシュルームエキスで洋の印象を与え、かと思えば醤油・昆布・みりんで和の趣も感じさせる唯一無二の世界観。さらに全粒粉を練り込んだフライめんを合わせるなど、個性的かつ総合力も高い一杯なので、ゆっくりと深呼吸しながら味わってみてください。
【エースコック「新時代を教えてやる」】エースコック「ぶっとメン スタミナ豚骨醤油ラーメン 大盛り」(285円+税)
焼そばモッチッチの「真空仕立て麺」にルーツを持ち、まるでノンフライめんに近い組織から、本コーナーでも何度か絶賛しているエースコックの「多加水真空仕立て麺」なんですけれども、それを極太サイズに進化させてしまったのが本商品。結論からいうと“熱湯5分では適切に戻らなかった”ので、手放しに新時代の幕開けとは評価できなかったのですが、調理後に2、3分ほど放置してください。
従来の「多加水真空仕立て麺」を超える、ノンフライめんのベクトルに肉薄した高密度食感を実現していたので、新時代の到来は秒読み段階。メーカー希望小売価格が事実上の標準よりも高いので、G系を標榜していたスープは及第点、かやくについては及第点以下ですけど、めんには凄まじいポテンシャルが備わっていました。
【使い回しの天才、再び。】まるか食品「ペヤング 中華五目やきそば」(214円+税)
1975年(昭和50年)3月13日から現在にかけて、絶対的な信頼を得ている「ソースやきそば」が存在するからこそ、あっと驚く変わり種を矢継ぎ早に展開しても許されているペヤング。しかし、油揚げめんの使い回しはもちろん、実は添付調味料の使い回しも珍しくありません。
昨年に本コーナーで「キクラゲとたまごのやきそば」を紹介しましたが、具材の内容だけ変更し「中華五目やきそば」を新商品として発売ですよ。まったく…素晴らしいじゃないですか。一見すると芸がないワザに思えますけど、具材を変えるだけで全体の雰囲気は一変。ソースの完成度が高いからこそ成立している荒技ですが、この流れで「ペヤング飯店」シリーズ化とかダメですかね。関係者の皆様、ご検討ください。マジで。
【ついに“雑うま山頭火”降臨】セブンプレミアム「名店ジャンク 山頭火豚骨塩ヌードル」(198円+税)
らーめん山頭火(さんとうか)とは、株式会社アブ・アウトが運営している「しおらーめん」の名店で、セブンプレミアムゴールドのカップラーメンも監修している大御所。それは本物志向の味わいで人気を博しているのですが、山頭火のイメージとは対極といっても過言ではない“雑うま”をコンセプトに開発されたのが本商品。
すでに「すみれ」と「一風堂」が体現していたように、いつものカップラーメンとは完全に別物で、これはこれと割り切る必要があります。しかし、文字通りジャンクな味わいを表現しつつ、その作りは丁寧で、まろやかな豚骨と独特の余韻は「らーめん山頭火」監修だからこそと思えるポイント。さらに強めの黒胡椒とフライドガーリックのパンチも記憶に残るレベルで主張してくる、これまでにない豚骨塩味でした。まだ続編の情報は仕入れていませんが、この流れで雑な汁なしカップめんとかも出してほしいですね。
※表示価格は発売時のメーカー希望小売価格です。スーパーなどでの販売価格は希望小売価格よりも安くなるケースが一般的ですが、コンビニでの販売価格はメーカー希望小売価格+8%を目安にしてください。