ついに歴史的なワールドシリーズ(WS)が幕を開けた。ドジャースは25日(日本時間26日)、本拠地ロサンゼルスでのヤンキース戦で延長10回にフレディ・フリーマン内野手(35)が劇的すぎる逆転サヨナラ満塁本塁打を放ち、6―3で第1戦をものにした。
やはり勝負は最後まで分からない。2―2のまま延長戦に突入し、10回の守備では内野ゴロの間に1点を勝ち越された。後がなくなったドジャースは一死からラックスが四球で出塁し、9番のエドマンが二塁への内野安打でチャンスを広げた。一死一、二塁の場面となり、大谷は左邪飛で倒れ、走者はそれぞれ進塁し、ここから信じられない展開が待っていた。
ヤンキースサイドは二死二、三塁となってベッツとの勝負を避けて申告敬遠を選択した。満塁で打席を迎えたのがフリーマンで初球を叩くと、打球は超満員に膨れ上がった右翼席へ飛び込むグランドスラムとなった。
球場内のボルテージは最高潮となり、右足首を負傷しながら強行出場していたフリーマンもダイヤモンドを一周しながら絶叫。まさかまさかの結末に、WS初出場となった大谷も興奮で顔を赤らめながら「本当に最高のホームランで、最高の勝ち方を1戦目に持ってこれたんじゃないかなと思います」と喜びを口にした。
43年ぶりに実現した東西の名門球団同士によるWS。まだまだ熱を帯びていきそうだ。