女子プロレス「スターダム」の〝ブラック・ピーチ〟こと渡辺桃（２４）が、ＩＷＧＰ女子王者の岩谷麻優（３１）に挑戦を表明した。
２６日の東京・新宿住友ホール大会でタッグリーグ戦「ゴッデス・オブ・スターダム」が開幕。ともにゴッデス王座を保持するテクラとのコンビでブルーゴッデスにエントリーしている渡辺だが、この日は公式戦に組まれず吏南とタッグを結成。１３日のディアナ後楽園大会で圧勝したことで逆恨みされている梅咲遥、スターライト・キッド組と激突した。
執ように攻めてくる梅咲を得意の蹴りで圧倒したが、場外でくらった強烈なエルボーで渡辺のスイッチがオンに。梅咲を客席に投げ込むとバットで殴り飛ばす暴挙に出た。そのまま２人は場外乱闘に発展し、両者リングアウトによりドロー。試合後には渡辺がバットを使い梅咲を胴締めスリーパーで締め上げいたぶった。
不完全燃焼に終わった渡辺は第６試合後に再びリングに登場。レッドゴッデス公式戦でＡＺＭに勝利した岩谷の前に現れると「おい岩谷、お前ふじさんめっせ休みやがって。その時から私はお前を待ってたんだよ」と不敵な笑みで語った。
今夏のシングルリーグ戦「５★ＳＴＡＲ ＧＰ」公式戦では、岩谷に自身の持つバットで殴られた上に敗北する屈辱を味わわされた因縁がある。さらに渡辺は「お前はあの時、反則で私に勝ったよな？ 覚えてる？」と問い掛けたが、岩谷に「覚えてない」と一蹴された。
これにあきれた表情を浮かべると「お前は本当に脳がねえな。あれは私に反則して勝った。だからその汚名を返上するチャンスを与えてやる。私とそのＩＷＧＰ（女子）かけて戦え」と挑戦を表明した。
すると岩谷から「お前ら何回も凶器で勝ってきただろ。何で１回だけ…いや、ただバットで野球遊びをしていただけなのに。ただその憎たらしいボールみたいな顔面を殴っただけなのに。何でそんなこと言われないといけないんですか？」とにらみつけられると、怒りを募らせた渡辺はバットで殴打だ。
さらに顔面を踏みつけ「うるせえ！ だからお前の汚名返上のためにそのＩＷＧＰかけて１１月１７日のクロスオーバーでやってやるよ！ 楽しみにしとけよ」と王座戦の場にエディオンアリーナ大阪第１競技場で行われる新日本プロレスとの合同興行を指定した。
最後は、以前から岩谷とのＩＷＧＰ女子王座戦を約束してたＡＺＭに対して「あと、（岩谷の）ＡＺＭとの約束はなし。ＡＺＭはいつだって私の次点なんだよ」と吐き捨て去って行った。
勝利したにもかかわらずボロボロの岩谷は「ＡＺＭ、ゴメン。ちょっと悪者倒してからいくわ。もうちょっと待ってて」と渡辺の挑戦を受諾。王座戦が決定的になった。