SMILE―UP.が25日、公式サイトを更新。20日に放送されたNHKスペシャル「ジャニー喜多川〝アイドル帝国〟の実像」で、被害者遺族とSMILE―UP.担当者のやりとりが物議を醸したことを受け、該当担当者の「任を解く」と発表した。
同番組は故ジャニー喜多川氏の半生を当時の関係者たちが証言するかたちで進行し、一連の問題を改めて検証。なかでも、初代「ジャニーズ」の故中谷良さんの姉・幸子さんがSMILE社の補償本部本部長へ謝罪を求めて電話をかけるシーンは大きな話題を呼んだ。
中谷さんは1989年に〝暴露本〟を通して故ジャニー喜多川氏による性加害を訴えたが、21年に他界。代わりに幸子さんが電話で補償を求めたものの、同社本部長は「誰が何を謝るのかちょっとわからない」「心の底からお詫びはできない」など冷淡な対応に終始していた。
この日は「補償業務体制の変更について」と題した投稿で、問題視された場面に触れると「被害にあわれた方のご関係者から、亡くなったご本人への謝罪を求めるお話があり、弊社社長東山紀之にて本年9月にご遺族にお会いして謝罪しております。また、今回の報道後にも、弊社社長東山紀之にて、ご関係者様に、改めて謝罪をしております」と2度に渡って東山社長が謝罪を行ったことを報告した。
また「弊社は本件を重く受け止め、補償業務体制の一部を変更すべく、当該補償本部長の任を解くと共に新たに補償本部長を任命し、補償本部における業務の実施体制を見直すことといたしました」と発表し「新体制の下に、あらためて被害にあわれた方々に寄り添っていくという決意を胸に、被害救済に最後まで全力を尽くして取り組んでまいります」と決意を記した。