石破茂首相は26日、衆院選(27日投開票)の最終日に東京都内7か所で自民党候補者たちの応援に入り、支持を訴えた。
東京・中野区の区役所前で開いた街頭演説で石破首相は「自民党は変わらなければならない。私たちは3年3か月、苦しい野党時代を経験しました。国民のおかげで政権に復帰した。そのような気持ちを忘れてしまったのではないか」と、自問自答するような口調で述べた。
12日間の選挙戦は〝政治とカネ〟の問題や、物価高対策を始めとする経済対策などが大きな争点となった。
同党派閥パーティー収入をめぐる裏金問題に触れた際には「政治資金収支報告書に載せていなかった。そのようなことがあってはならない。本当に深く反省しおわびしながら、なおご支援を賜りたく、心からお願いをしています。自民党は悲しい人、弱い人、苦しい人たちに最も寄り添う政党になる」と約束した。
最後に石破首相は「この国を守るのは自民、公明両党の政権しかない。ほかの党に任せるわけには絶対にいかない」と力強く訴え、大勢の聴衆から拍手を受けた。
衆院選の投開票は27日に行われる。石破首相が掲げた自公両党で過半数の233議席確保となるのか、立憲民主党を始めとした野党が勢力を大きく伸ばすのか注目されている。