日本シリーズが26日に開幕し、パ覇者のソフトバンクがDeNAとの第1戦(横浜スタジアム)を5―3で制した。DH制のないセ本拠地でのゲームで、2回に9番・投手の有原が2点適時打を放って先制。9回に今宮の2点タイムリーなどで3点を追加してダメ押したが、最終回に相手の追い上げを食らった。
有原が7回無失点、2番手のヘルナンデスも1回を3奪三振、無失点に抑えて守護神・オスナにつないだ。5点差となった9回、最後のアウトがなかなか奪えなかった。
先頭・オースティンに二塁打を浴びた後、二死までこぎつけたが、そこから3連打、さらに自身の悪送球も絡んで3失点。なおも二死一、三塁と一発が出れば逆転サヨナラという局面で牧を迎えた。最後は中飛に打ち取って事なきを得たが、肝を冷やす展開だった。
試合後、小久保監督は「勝ち切ればいい。あれが(9回表に追加点が入らず)2―0やったら、また違う展開だっただろうし。それはあんまり比較にならない」と守護神を気遣った。不穏な展開となった責任を悔いたオスナは「今日はよくなかったです。明日は頑張ります」と日本語で2戦目以降の雪辱を誓い、帰路についた。